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ヴァイスサイド D.C. D.C.II リトルバスターズ! ゼロの使い魔 なのはStrikerS らき☆すた リトルバスターズ!エクスタシー Phantom~Requiem for the Phantom~ 涼宮ハルヒの憂鬱 D.C. D.C.II プラスコミュニケーション 禁書目録&超電磁砲 魔法少女リリカルなのはA s Angel Beats! & クドわふたー 禁書目録II&超電磁砲 灼眼のシャナ Rewrite ロボティクス・ノーツ D.C.III~ダ・カーポIII~ シュヴァルツサイド ペルソナ3 魔界戦記ディスガイア Fate/stay night シャイニング・フォース イクサ THE KING OF FIGHTERS 戦国BASARA THE IDOLM@STER ペルソナ4 FAIRY TAIL MELTY BLOOD 探偵オペラ ミルキィホームズ ヱヴァンゲリヲン新劇場版 劇場版マクロスF アイドルマスター2 化物語 ギルティクラウン Fate/Zero エキストラ DOG DAYS CLANNAD vol.03 D.C. D.C.II プラスコミュニケーション 涼宮ハルヒの憂鬱 Angel Beats! DOG DAYS 日常 ゼロの使い魔 ファイナルシリーズ D.C. D.C.II リトルバスターズ!エクスタシー D.C.II P.C. CLANNAD Vol.01 CLANNAD Vol.02 宇宙をかける少女/舞-HiME&舞-乙HiME 宇宙をかける少女/舞-HiME&舞-乙HiME Vol.02 魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st 刀語 Fate/hollow ataraxia TVアニメ 戦国BASARA弐 ブラック★ロックシューター 刀語 魔界戦記ディスガイア4 ミルキィホームズ 怪盗帝国の逆襲 ミルキィホームズ Genius4の反撃 FAIRY TAIL TVアニメ「ペルソナ4」 ペルソナ4 CANAAN THE IDOLM@STER Dearly Stars
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Fan Rollover [YouTube] Balisong Tutorial:Fan Rollover (Intermediate)実演部 スロー ミツヤ氏:No.13 初心者におすすめ バタフライナイフフリップ fan rollover実演部 Randall Haskins氏:Fan Rollovers (Balisong trick tutorial)スロー
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Hollow Knight 【ほろうないと】 ジャンル アクション 対応機種 Windows(Steam/GOG.com/Microsoft Store)Mac(Steam/GOG.com)Linux(Steam)Ubuntu(GOG.com)Nintendo SwitchXbox Oneプレイステーション4 発売元 ダウンロード版 Team Cherry パッケージ版 Fangamer Japan 開発元 Team Cherry 発売日 Win(Steam/GOG) 2017年2月24日 Mac/Linux 2017年4月11日 Switch 2018年6月13日 MS Store 2018年9月25日 PS4 2018年9月26日 定価 ダウンロード版 Steam 1,480円(税10%込) Switch 1,480円(税10%込) MS Store 1,750円(税10%込) PS4 1,507円(税10%込) パッケージ版 Switch/PS4/PC 4,000円(税別) コレクターズエディション9,680円(税10%込) プレイ人数 1人 判定 良作 ポイント 探索型ACTやり応え充分のボリュームと難易度考察の余地が多いストーリーと設定 概要 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 概要 いわゆるメトロイドヴァニアのジャンルに属する、探索型2Dアクションゲーム。 数多の虫たちが暮らす世界で、主人公は亡びた地下王国「ハロウネスト」へと飛び込み、その深淵へと進んでいく。 特徴 主人公 主人公はパッケージイラストにも描かれている、クワガタのような頭部が特徴的なキャラクター。「釘」と呼ばれる、剣のような形状の武器を振るって戦う。 敵を攻撃すると「ソウル」を回収でき、主人公はソウルを消費して回復や特殊攻撃を行うことができる。 ゲームの進行とともに主人公が可能なアクションは増えていき、攻撃手段や移動手段のバリエーションが増える。 攻撃面でも上述のソウルを使用する手段が多く、横方向の遠距離攻撃、上方広範囲攻撃、ダイブ攻撃など、ソウルを消費する代わりに強力な技を放てる。一方で、ソウルを消費しない釘でのチャージ攻撃もゲームが進むと使えるようになる。 機動面では、ダッシュ、壁蹴りジャンプ、高度を落とさず飛び続けるスーパーダッシュ、二段ジャンプなどが使えるようになっていく。 主人公は「チャーム」という強化アイテムを一定数装備することができる。 地図に自分の現在位置を表示してくれるもの、攻撃力や体力が増加するもの、単体では役に立たないものなど、様々な種類のチャームが存在している。 チャームは無制限には装備できず、主人公の「スロット」の数だけしか装備できない。また一つのチャームが占有するスロットの数も均一ではなく、効果が強力なチャームほど必要なスロットが多く設定されている傾向にある。 主人公が死亡した場合、死亡したマップに「カゲ」と呼ばれる真っ黒な存在を残して、主人公自身は最後に座ったベンチ(セーブポイント)で復活する。 復活した直後の主人公はソウルを溜められる量が減り、全てのジオ(通貨)を失った状態である。これらを元に戻すためには直前に死亡したマップまで戻り(*1)、カゲを攻撃して回収しなくてはならない。 なお、カゲを回収できないまま主人公が再び死亡した場合、最後に死亡したマップに新たなカゲが出現し、それ以前のカゲは消えてしまう。すなわち持っていたジオも回収不可能になってしまうので、注意が必要。 ボスキャラ 道中で湧く雑魚敵以外に、全部で40種近いボスキャラが登場する。 探索はある程度自由に行えるということもあり、クリアするだけなら全てのボスを倒す必要はない。 探索 プレイヤーは広大なダンジョンとも言えるハロウネストを探索し、時にはボス敵との戦闘などを経て新たな能力を取得し、その能力によって探索可能な範囲を更に増やしていくこととなる。 ハロウネストの各地には駅があり、現実で言う列車の代わりに巨大なムシ「スタグ」が路線を繋いでいる。スタグの駅は地上の街にも存在するため、ハロウネスト内で駅を解放すれば、それらの駅に加えて地上の街とも簡単に行き来できるようになる。 ハロウネスト内部では収集要素も多く、「仮面の破片」「器の破片」を集めることで、それぞれ体力やソウルの上限を増やせる。先述のチャーム用のスロットも様々な方法で拡張可能。また、各地にはガラス瓶に捕らわれている幼虫(*2)がおり、幼虫たちを助けることでジオ(通貨)の他、特別なアイテムやチャームなどを得られる。 上述の「ジオ」は作中に登場する通貨であり、これが様々な用途に必要となる。場面によっては雑魚敵を繰り返し狩っての金稼ぎが必要になることも有りうる(後述)。 ストーリー・世界観 本作の主人公は作中で一言も発言しないうえ、表情や動作などで感情を表現することもない。主人公がどのような存在なのかを正しく理解しているNPCもごく一部しか存在しないため、「この主人公はどういう存在で、なぜハロウネストを探索しているのか?」という疑問は、序盤のうちは置き去りにしてゲームを進めるしかない。 しかしゲームを進めることで様々な推測材料が示されていき、これらの疑問に対する答えをプレイヤーがある程度想像できるようになっている。また、「主人公が感情表現に乏しい」ということにも、きちんと理由があるのがわかる。 本作の舞台である地下王国ハロウネストは高度な文明を有しており、かつて繁栄を極めたものの突如として滅亡してしまった。 「王国はなぜ滅んだのか?」「現在のハロウネストに巣食うムシたちは何なのか? なぜ襲ってくるのか?」「王はどこへ消えたのか?」といった、世界観への理解を深めるほど浮かんでくるであろう疑問については、それぞれにヒントが示されている。一から十まで全て丁寧に解説してくれるようなつくりにはなっていないが、考察の余地を多く残しているとも言え、その点は好みが分かれるところであろう。 評価点 非常にやりごたえのあるアクション要素 本作はいわゆるインディーズゲームであり、(ダウンロード版の)定価もロープライス帯なのだが、フルプライスのアクションゲームにも劣らぬボリュームを持っており、初回クリアまでに20~30時間、あるいはそれ以上かかったという報告も珍しくない。 ゲームバランス的には、初見のボスを順調に撃破できることの方が稀であり「死にゲー」という評価を受けることもあるが、多くのボス敵は一定の行動パターンを持っており、繰り返し挑むことでいずれは攻略できるようになっている(*3)ため、練習を重ねることで着実に上達できるバランスになっている。 主人公のカスタム要素 主人公が振るう武器の「釘」は、「釘鍛冶」に素材とジオを渡すことで鍛えてもらうことができ、攻撃力を強化できる。 また、ソウルを消費した攻撃や、釘のチャージ攻撃が使えるのも前述の通りである。 チャームは全部で40種(*4)存在しており、スロットの許す限りこれらを取りつけて主人公を強化することができる。 組み合わせによって初めて意味を持ったり、効力が強化されたりするチャームも存在するため、様々なチャームを試す楽しみがある。 こうしたシステムにありがちな「組み合わせの自由度は高いが、結局は一つの最適解が存在し、最終的に皆同じ組み合わせになる」というようなことはない。通常攻撃、ソウル攻撃、耐久性、探索の利便性など、プレイヤーが何を重視するかによって最適な組み合わせは異なっている。 自由度の高さ 本作のエンディングを迎えるためには、三人の「夢見の守護者」による神殿の封印を解かなければならないのだが、そのタイミングはプレイヤーがある程度自由に決めることができる。 攻略上必要な「夢見の釘」を取得してすぐに守護者たちのところへ向かってもいいし、他のところへ向かって様々なアクションを解放し、主人公を鍛えてもいい。前述の通り、ゲームをクリアするだけならかなりの数のボスやエリアを無視しても問題ないつくりになっている。 魅力的なNPCたち 本作で主人公と出会い、時には支援や協力を行ってくれるNPCたちも基本的に「虫」なのだが、外見がデフォルメされていることもあって愛着が湧きやすい。広大な迷宮を探索するのは心細いが、その中でたびたび起こる彼らとの邂逅は、一服の清涼剤のような役割を果たすだろう。 あらゆるエリアに主人公より先に到達しており地図を売ってくれるコーニファー、駅と駅を繋いで主人公を運んでくれる最後のスタグ、ハロウネストで拾った遺物を高値で買い取ってくれるレムなど、主人公の役に立つNPCも多い。 最初は敵として戦うが徐々に態度を変化させていくホーネット、記憶を失った流浪の剣士クィレル、自分の中の恐怖心と戦いながら強さを求める冒険者クロースなど、共に戦う仲間との出会いもある。 一方、非常に弱く主人公に何度も助けられるくせに極めて尊大な態度を崩さないゾート(*5)や、一定以上のジオを預けると持ち逃げしてしまう銀行員ミリベル(*6)など、一筋縄ではいかない者たちもおり、総じて個性豊かである。 やり込み要素 本作は普通にクリアするだけでもなかなかの難易度だが、一度クリアすると「スティールソウル」モードが解放される。このモードでは、主人公が一度でも死ぬとその時点でゲーム終了、セーブデータも消滅するという強烈な縛りが付加され、まったく油断ができなくなる。一度の敗北も許されない上級者仕様のモードと言える。 無料DLCで追加された「神の家」は、本作のエンドコンテンツ。本編に登場した全てのボスキャラや、それらの強化版に加え、完全新規ボスとも戦える。一体だけ選んで戦うこともできるし、神の家内部の「神殿」はボスと連続で戦うボスラッシュ部屋になっている。 四つ目までの神殿ではそれぞれ10連戦だが、五つ目の「ハロウネストの神殿」では全てのボスと戦うことになり、脅威の42連戦を強いられる。しかも一部のボスは前に神殿で戦った時より強化されており、クリアは至難である。 賛否両論点 難易度の高さ 優れた操作性によって行える軽快なアクションは確かな評価点だが、前述した通り難易度もそれに合わせたように高め。少なくともアクション慣れしていないプレイヤーが安易に挑める難易度では無い。 主人公の攻撃(釘による斬撃)はラグがほとんどなく判定も短時間という刹那的なものであり、判定が出っぱなしというような初心者向けの甘い攻撃方法はない。接近戦主体と合わさって文字通りの「タイミングが命」というシステムである。 多くのザコ敵はもちろんボス戦もある程度パターン化が可能ではあるものの、最終的にはそのパターンをなぞるためには相当な集中力と反射神経を必要とする。 「ダメージを受けた直後は画面全体の視界が暗くなる」「瀕死になるとさらに狭まる」という仕様も厄介で、小柄・巨体問わず高速で動き回るボスが多いゆえに一回のミスによって見失ったり、そのまま致命傷につながる事も珍しくない。 攻略自由度の高さによる事前の探索や、チャームによる自己強化のカスタムによってある程度は難易度を下げる事ができるのだが、多くの場合は一度でもクリア(突破)できるようになると楽というレベルデザインであり、一度詰まってしまうと救済措置はなくそれ以上進めなくなるということもあり得る。 マップも同様で、トゲなどの1ミスで戻される道中を壁キックや空中ダッシュを組み合わせたアクションで進まねばならない箇所が多く、これらも一種のパターン化が要求される。 下記の情報の偏りにも通ずるが、いくつかの場所で情報不足ゆえに次に進める場所が分からなくなる箇所もある。プレイヤーが事前にマッピング作業を行えば解決するし、虱潰しに探索すれば突破できる箇所も多いので詰まる事は少ないが、どこに使えるかわからないキーアイテムや、鍵以外のイベントでいつ開いたか分からない扉など若干不親切な面も目立つ。 偏り気味な情報 まず前提として、ゲーム内で提示される情報は断片的かつ攻略自由度の高さゆえに時系列も整頓しにくい。大半の情報はそれとなく匂わせる形で留める手法であり、丁寧に作り込まれた世界や大まかな雰囲気の流れでつかめる情報も多いので「考察の余地が多い」「謎めいた部分もまた魅力」と取れば長所であるが、一方で中途半端なままの情報が多いのも事実で、明確に答えのない部分もまた多い。 わかりやすくストーリーを解説してくれるようにはなっていないので、クリアしても動機や正体が全く分からないということもあり得るし、プレイヤーの考察に過ぎず明確な答えのないものも多岐に渡る。 長所として自由度の高さを挙げたが、その弊害として、攻略順によっては一度見逃してしまうとそのプレイでは見られなくなってしまうイベントも多い。プレイヤーの行動によって結果が分岐するイベントもあるので、一周のプレイで全てを把握するのは困難である。 一部、生理的嫌悪感を刺激するエリアがある 既に述べた通り、本作の登場人物は敵を含め基本的に全て「虫」であるため、虫嫌いのプレイヤーにとってはキツい表現が出てくることもある。 よく挙げられるのが「王家の水路」と「暗闇の巣」。 「王家の水路」は下水道であり、気持ちの悪い雑魚敵が多い。倒すと真っ二つに裂けた上下の体が時間差で蘇って襲いかかってくる「スイツキ」、浮遊しておりプレイヤーを発見すると牙を剥いて猛追してくる「コスイツキ」、べちょべちょの白い体液にまみれた下水管を行き来して巨体で高ダメージの体当たりを仕掛けてくる「フルークムンガ」などがいる。隠し通路の先には虫の卵がびっしり植えつけられている場所もあり、虫が苦手な人にはかなりきつい。 「暗闇の巣」は本作屈指の異形の虫たちが生息しているエリアで、地面の棘トラップは棘の生えた無数の虫が蠢き絡み合うように形成されている。全体的に道幅が狭く、迷いやすいうえに敵との戦闘も避けづらい。またプレイに影響があるわけではないが、時折蜘蛛のような影が画面端を横切ったり、歩いていると何匹もの黒く小さな虫が突然主人公の足元から現れて左右へ散ったりする。巨大な虫が絶えず移動し続けているせいで、常に地鳴りのような音が響いている点も不安を煽る。雑魚敵には、暗闇の巣にいる特定の雑魚を倒すと数秒後にその死体を食いやぶって復活し、ガチャガチャ音を立てながら迫ってくる「シタイアサリ」や、何もない空間から突然現れて襲ってくる「イトアミグモ」などがいる。 これらふたつのエリアには、どちらも暗いという共通点がある。ルマバエのランタン(後述)を買っていないと視界が悪く、恐怖心を煽るとともに攻略の難度を上げている点も、嫌悪感を刺激していると言える。 プレイヤーの嫌悪感を刺激するという意味で、制作側の意図通りの内容になっているのだろうが、この二つのエリアはクリアのために攻略が必須(*7)であるため、賛否両論となる点であろう。 ファストトラベル要素 序盤は様々な箇所で見つかるエリア間の高速移動手段が豊富であり、気軽に探索できるのだが、中盤の後半にさしかかる頃から広大なマップに対して顕著に減ってくる。 未知のエリアの深部にある場合、これも「先に見つけられれば」かなりの便利なのだが、言い換えればできなかった場合はひたすら不便という裏返しでもある。 スキルとしてプレイヤーが任意に設置できる一方通行のワープ手段もあるのだが、一箇所では到底足りない。特に厄介なのがストーリーを進めると塞がれるエリアがある事で、意図的にファストトラベルの出口に設定されており、ただ遠回りをさせるだけの無意味としか言えない妨害要素となってしまっている。ワープ設置が活用できるといえば聞こえはいいが、そこで設置してしまうと他で使えなくなる。 地図 地図はミス時にも更新されるなど親切な設計なのだが、一方でフロア(部屋)単位なため一部で弊害が生じることがある。 そのフロアに到達した時点で全体図が書き込まれるので、まだアイテムが足りず入口近くから先に進めないといったフロアでも全容が記されてしまう。これにより(マップが細部まで書き込まれているので)探索済みと勘違いする可能性も高く、自力でのマッピングやマーカーを活用しないと延々と迷う事も。 上述の塞がれるエリアとも共通するが、一部の場所では扉が隔壁のように閉まってしまい、地図上ではつながって見えるのに二度と通行できないエリアがある。 しかもそういう場所に限ってエリア間の移動に便利そうな箇所だったりする。 かと思えば隠し通路が書き込まれる箇所・書き込まれない場所の違いが曖昧だったり、通路があるのに地図内のフロアがつながっていない箇所があるなど変な場所も見られる。 問題点 攻略上有用なアイテムが高すぎる 条件を満たすことで地上に開かれる商店では、様々なアイテムが売られている。その中にある「ルマバエのランタン」というアイテムは、ハロウネスト内の暗い場所で主人公の周りを明るくしてくれるものであり、一部の場所ではこれがないと誇張抜きで何も見えない状態になる。特に「水晶山」エリアへ進むためには、別のエリアで特殊なアクションを習得していない限り真っ暗な道を進むしかないため、そうしたプレイヤーはここでルマバエのランタンを必要とする。 しかし問題はその価格であり、1800ジオもする。 これがどのくらい高値かというと、一例として、この時点で繰り返し戦えるそこそこ強めの敵「コケの騎士」を倒した時に得られる金額が40ジオ。よほど何度もハロウネスト内を行ったり来たりしているのでもない限り、1800ジオ稼ぐためには、改めて金を稼ぐことを求められる。 また、この「ルマバエのランタン」は前述した「王家の水路」「暗闇の巣」でも役に立つアイテムであり、必須とまではいかずとも、攻略上とても有用なのが困りものである。 ちなみに、この商店で販売している商品が高額であることは作中のNPCからも指摘されており、これもまた制作側の意図通りであると思われる。 終盤の難易度 本作のグッドエンディングを迎えるためには、「白い宮殿」というエリアの最奥部まで辿り着く必要がある。 しかし、このエリアは今までとは別ベクトルの高難易度であり、敵はほとんど出てこないのだが、ステージのギミックがプレイヤーを殺しにかかっている。 具体的には、高速で往復する回転ノコギリ、床や壁から飛び出してくる多数の槍など、それまでの有機質な世界観からかけ離れたギミックが登場する。これらを攻略するためには壁蹴りやスーパーダッシュのほか、ギミックをタイミングよく釘で殴って反動で飛ぶなど、ここまで覚えてきたアクションを総動員して挑まねばならない。いずれもダメージを受けると直前のチェックポイントからやり直しになるものばかりなので、ここで先に進めなくなったりライフが尽きてやり直しになったりして、心が折れかけたプレイヤーも少なくない。 「神の家」のように自己満足の範疇ならまだしも、グッドエンディングの必要条件であることを考えると、白い宮殿の攻略難度が高すぎるという印象は否めない。 なお、白い宮殿の中で隠しルートに入ると「苦痛の道」へ進めるのだが、これは白い宮殿の正規ルートを上回る、極めて繊細で正確な操作を要求されるルートであり、並大抵のことでは突破できない。初見のプレイヤーが何も知らずに苦痛の道に入ってしまった場合、どれほどの苦難を味わう羽目になるかは……言うまでもない。 またグッドエンディングルートでのラスボスの強さも、尋常ではない。 行動セットのパターン化はできるもの、それができてようやくスタートライン。いざ戦闘が始まれば、それぞれのパターン毎に用意されている限られたとても小さな安全地帯へ瞬時に移動し、僅かな隙をついて攻撃するスキルが要求される。慣性や攻撃成功時のヒットバックなどで安全地帯からはみ出て被弾することも考慮しなければならない。 体感的には国産の「ロックマン」などよりも遥かに難易度が高く、また国産によくある救済措置は一切ない。あくまでガチで挑む必要があり、最後の最後でギブアップした層も多い。それだけに撃破できたときは感無量だが…。 統括すると、便宜上ジャンルは「探索型2Dアクション」の体裁を取っているが、 「ルートが発見できなくて先に進めない」ことよりも 「立ちはだかる敵が強過ぎて先に進めない」ことの方が圧倒的に多い 。その意味で『SEKIRO』や『DARK SOULS』のような死にゲーの2D版とジャンルづける方が適切だと見る層も多い。 総評 作りこまれたキャラクターと世界観、奥深いアクション性とカスタム性を併せ持ち、非常にやりごたえのある2Dアクションゲーム。 ロープライスのゲームとは思えないほどのボリュームがあり、アクションゲーム好きなら是非触れてほしい一作である。 余談 本作のパッケージ版には「ハロウネストの折り畳み地図」と「オリジナル説明書」が付属している。 パッケージ版の定価はダウンロード版よりも上がっているため、どちらを買うかはお好みで。 また、コレクターズエディション版にはこれに加えて複数のグッズが付属している。詳細は各自で確認されたし。
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『ヴァイスクロイツ』(Weiß kreuz)は、ドラマCD、漫画、アニメなどで展開したメディアミックス作品および声優ユニットの名称である。アニメ1期放送当時には、ユニットの楽曲を使ったアニメーションによるビデオクリップも制作された。 概要 原案は声優の子安武人。まずメインになる声優を集め、ユニットを結成。当初は「キャットピープル」という名前だった。ヴァイスや彼らに関わる上層部のコードネーム、花屋の名前は初期設定の名残である。メンバーである声優の性格やイメージから作品のキャラクターやストーリーを考案するという当時としては斬新なアプローチが功を奏し、ユニット「ヴァイス」はラジオやライヴなどで活躍したり写真集を出すなど、キャラクター同様に女性を中心に人気を博した。このアプローチゆえ、「4人が作品の登場人物のモデル」「借りている役では決してないし、返す必要もない」と子安は言う。2013年現在、ユニットは「充電」と称した無期限の活動休止中である。 また、子安が演じるアヤの過去を題材にした、『クラッシャーズ Knight Ran』というドラマCDシリーズが存在する。 ライブでバックバンドを務めた「MIND DIVE(マインドダイブ)」のメンバーの中に、「キンモクセイ」として活動した白井雄介と張替智広がいる。 来歴 1997年:プロジェクト始動。ラジオ、CDドラマ、月刊ウィングス(新書館)で漫画連載開始。作画はつちやきょうこ。 1998年:アニメ放送開始。制作面のトラブルにより、つちやきょうこがプロジェクトメンバーから脱退。ユニットヴァイス解散。 1999年:OVA発売。 2001年:ユニットヴァイス復活。 2002年:『ヴァイスクロイツ グリーエン』放送。 2003年〜2007年:コミックZERO-SUMで『Weiß Side B』として漫画連載。作画は大峰ショウコ。 ストーリー 様々な手段を使い、法の手から逃れる犯罪者を独断で処刑する闇の組織「Weiß(ヴァイス)」。そこに所属する4人の男達。彼らは皆、過去に大きな傷を負っていた。自分の過去と向き合い、そして「人殺し」としての運命に翻弄されながら、やがて彼らはエスツェットとよばれる組織との戦いに巻き込まれていくのだった。 登場キャラクター メインキャラクター 暗殺集団・ヴァイス。「ヴァイス」はドイツ語で「白」の意。クリティカァに籍を置く調査員の中でも特に優秀な者で結成される。このメンバーは3代目で、表向きは花屋の店員。それぞれに女子高生を中心としたファンがついており、「花屋に四人揃っているのを見かけるといいことがある」と噂になっている。 当初は花屋の裏手に隣接するアパートにそれぞれ部屋を与えられて住んでいたが、OVA以降はトレーラーを使った移動花屋として生活している。『グリーエン』時に、新たなアジトを定め、再び「子猫の住む家」と名づけている。年齢はアニメ1期の頃。 OVAでは冬の東北が舞台だったため「ヴァイス」の衣装が変更された。また、アニメ2期では衣装のどこかに赤い十字架をあしらっている。 ちなみに、アヤ・ケン・ヨージの一人称は「オレ」で、オミの一人称は「ぼく」である。 アヤ 声 - 子安武人 本名は藤宮蘭(ふじみや らん)。7月4日生まれで20歳前後}。血液型はA型。身長178cm。趣味は読書。好きなものはお金で、嫌いなものは権力者。 耳の前の一房を長く伸ばした赤い髪(2期では茶色に近くなり、第10話まで後ろ髪を長く伸ばして三つ編みにしている)と藤色の瞳が特徴の、「笑顔を捨てた男」。普段は冷静沈着で、どんなことに対しても決して熱くならないが、妹が関わると感情的になることがある。金のためならどんな危険な仕事も引き受ける。 黙っていれば見た目の良さに女が寄ってくるが、冷めた口調であしらっている。花屋の表家業も淡々とこなす。左ハンドルの白いポルシェ928を所有しており、度々運転している描写がある。 家族が揃っていた頃は、人当たりの良い爽やかな好青年だった。2年前、妹である彩(あや)の16歳の誕生日の夜、誕生日プレゼントを探しに行った縁日から帰ってくると両親はすでに何者かによって殺害されており、事故を装ったガス爆発が起きて家を失った。間一髪、難を逃れた兄妹だったが、彩は彼の目の前で鷹取玲司が乗った車に轢き逃げされ、植物状態で眠り続けることに。事件の真相は闇に葬られたため彼は復讐を誓い、その後、ヴァイス加入時に妹の名である「アヤ」を名乗った。なお、父は銀行員だった。 両親を失い、妹が病院に入ってすぐの頃(当時18歳)にマリーゴールド(ペルシャ)に拾われ、仙台のクリティカァに配属される。この頃に仲間の1人を師匠として日本刀の扱いを学ぶ。その後、対馬のクリティカァと、メンバーの戦線離脱による一時的な措置として東京のクラッシャーズを経て、ヴァイスになった。クリティカァ時代は、本名が花の名前だったため、そのままコードネームとして使われていた。 ヴァイスの一員となった後も、定期的に病院で眠る妹の様子を見に行っている。また、アニメ1期で左耳につけているピアスは、彩の誕生日プレゼントだった物。 先述の因縁のため、仇である玲司を見つけると感情的になり、ミッション中であることを忘れて周囲が見えなくなることもあった。また、記憶を取り戻したオミがターゲットである広史を逃がしてから、一時彼に憎悪の念を向けたが、「鷹取家の人間」ではなく「ヴァイスの月夜野臣」であることを選んだのを見て和解している。 玲司を処刑しヴァイスが解散した後、彩を海辺の町に転院させ、自身は土木工事のアルバイトなどで生計を立てていたが、ある日彩が攫われたため、再び「子猫の住む家」を訪れる。そこでバーマン達から「ヴァイス再結成」を告げられるが断り、単独行動を取る。しかし、体を張った牡丹の説得を受け、メンバーに合流した。 闇の処刑人として活動するうちに、「鷹取の敵」を「鷹取のための組織」として追うのではなく、単独であっても「社会全体の敵」を追う道を選び、ドラマCD『Dramatic Precious』での2度目のヴァイス解散後、単身渡米して処刑人組織である「百人会議」に参加し、処刑人として活動していた。 2年後、オミに呼ばれて帰国しヴァイスを結成するが、恒婭学園の一件が終わり、ヴァイスが解散した後、再び渡米。見送りにきたのはケンのみ。なお、恒婭学園には1月から国語教師として潜入していた。 その後を描いたコミック『Side B』では、ニューヨークで『グリーエン』ラストシーン直後に、少年・ユキと出会い、それが縁でスラムの子供達の組織「オーファン」に関わる。その後遭遇した処刑人組織「クリプトン・ブランド」の誘いを受けて渡英し、途中から合流したケンと、現地で知り合ったメンバーとでチームを組み、組織に参加している。 なお、あまり英語が得意ではないケンに英語がうまくなる秘訣を訊かれた際、「喋らなきゃ死ぬという状態になること」と苦々しげに答えている。 アニメ1期の「ヴァイス」時の服装は、ベルト飾りがアクセントになったボルドー色のコートに黒のパンツ、ひざ下丈の黒いブーツを履く。コートの下は黒いタートルネックのノースリーブシャツを着ていて、あまり見えないが首元に黒い首輪をしている。両手には革のグローブをはめる。 使用する武器は日本刀(かつて、師匠から授けられた物。銘は紫苑)だが、オートマチックの22口径拳銃も持ち歩く。アニメ1期の設定では、刀は普段柔らかめの革のケースに収めて持ち歩いている。コードネームはアビシニアン。イメージ花は薔薇。 ケン 声 - 関智一 本名は飛鷹健(ひだか けん)。12月23日生まれで18歳から19歳。血液型はB型。身長175cm。趣味はサッカー。好きなものはサッカーと子供で、嫌いなものは嘘つき。 こげ茶の髪(2期ではやや伸びて外ハネ気味)と青緑の瞳が特徴で、義理と人情に厚く、正義感が強い好青年。人を疑うという感情が薄く結果的に裏切られることが多い。嘘が吐けない性格。損得で仕事を引き受けるタイプでは決してないが、ニヒルな一面もある。サッカーボールが友達といい、暇を見つけてはよく近所の子供達とサッカーをやっている。 ルックスも悪くなく女も寄ってくるが、あまり興味はないらしい。ある女性と恋に落ちたこともあるが、自身が闇の側の存在であり、両手が血に濡れていることをヨージに指摘され、諦めた。以来、恋愛事は避けようとする。 普段の移動にはカワサキ・GPz400Fのフルカウル仕様を使用。その際着ているライダージャケットはアニメ1期の「ヴァイス」の仕事着に使っているものと同じデザインだが、色は黒。メンバーでは唯一ピアスをしていない。 幼い頃に母親を失い、父親に持て余されて、心理カウンセリングもやっているシスターの教会へ預けられた過去を持つ。元最年少Jリーガーで、ポジションはゴールキーパー。しかし、エスツェットの息のかかった暴力団によるサッカー賭博に巻き込まれ、汚名を着せられて引退を余儀なくされる(さらにサッカー協会から除名されたため、実質追放である)。なお、初期設定とイベント版ではJリーグ時代に同い年くらいの恋人がいた。 その後独自に調査して賭博を仕掛けた一味と倉庫内で対峙し、放火によって殺されかかったところをペルシャに救助された。その際事故死として処理されたため、表向きは死んだことになっているらしい。 クリティカァ時代、任務でとある組織に潜入し、屋久島に行っている。イベント版によると、鹿児島クリティカァからの招集である。 ヴァイスとなった後、Jリーガー時代の親友・加瀬(声 - 上田祐司)がミッションターゲットとなったことで一時苦悩し、偶然を装って再会する。しかし、彼が上述の賭博の片棒を担いでいたことを知り、悲しみながらも自らの手で処刑した。 玲司を処刑しヴァイスが解散した後、子供達にサッカーを教えていたが、シェーンによる無関係な人間を巻き込んだ襲撃を受け、「子猫の住む家」に戻ってきた。 ドラマCD『Dramatic Precious』での2度目のヴァイス解散後、新薬の臨床試験の被験者や土木工事のアルバイトなど様々なことを経験するが、ヴァイスとして人を殺し続けたことを忘れられず、ヨージを探し出して「ヴァイスをやろう」と持ちかけたことがある。オミによってヴァイスが再結成されると、単独任務として海外でエスツェットの息がかかった高校に侵入し、その実態を探っていたが、帰国後は恒婭学園大学部に学生として潜入。講義の合間に、学園長室の外に仕掛けたカメラや盗聴器を使い、それらの受信機が積まれたトレーラーで情報収集していた。 3代目ヴァイスの再解散後、自分の行くべき道を模索し、鷹取のコネを借りたのか刑務所に入っていたことがある。その後『Side B』にて、アヤの情報を求めてKBが鷹取に連絡を取ったところからアヤの行方が知れたため、その後を追って渡英。 アニメ1期の「ヴァイス」時の服装は、上述したライダージャケット(色は茶色。首もとのベルトは赤。ファスナーなどは全開)にジーンズと茶色の靴を履く。ジャケットの下はVネックの半袖シャツで、腰にオレンジ色のワイシャツを巻き、前髪の一部をゴーグルで上げている。両手には腕の半ばまである(ガントレットのような)黒いグローブをはめており、武器であるバグナクはその上から装着する。 使用する武器はバグナク(虎の爪)というインド由来の暗器。訳語のとおり、虎の爪を模した金属製の爪を仕込んだグローブで、手のひら側にバネ仕掛けのギミックがあり、拳を握ることで爪が飛び出すようになっている。1期の設定資料によると、手の甲と腕の部分に鉄板が縫い込まれており、防御にも使える。なお、『Side B』では、バネのギミックをなくした代わりに、爪を固定している金具を外すと長いロープに繋がった鉤爪になるという、中距離攻撃にも対応した仕様である。コードネームはサイベリアン。イメージ花はりんどう。 ヨージ 声 - 三木眞一郎 本名は工藤耀爾(くどう ようじ)。3月3日生まれで21歳から22歳。血液型はAB型。身長182cm。趣味はナンパ。好きなものは女で、嫌いなものは男。 肩近くまで伸ばした、ゆるい癖のある金に近い茶髪(2期では癖のある短い金髪。最終話で薄めの茶色になっているところを見ると染めていた模様)とややたれ目気味の緑の瞳が特徴のプレイボーイで、女には優しいが男には厳しく容赦しない。格好をつけたがる性格で、女と見れば口説かずにはいられないが、本人曰く「18歳以上が守備範囲」。花屋での作業中は、後ろ髪をゴムでまとめていることもある。手品が得意で、自分の手から花を出すことが出来、アヤ達から突っ込まれることがある。 長身でスタイルもよく、一見クールそうに見える外見と話したときのユニークさのギャップが女の心をくすぐるらしい。口説いて落ちない女は未だかつてないのが自慢。ただし、後述する明日香のことを忘れられず、両手が血に濡れているのを自覚しているため、深く踏み込むことはない。女絡みの仕事は何がなんでも引き受け、好みのタイプであればなおさら引き受けようとするが、それ以外の任務には淡白で、降りたこともある。イベント版によると、神戸クリティカァからの招集である。 かなりのスモーカーで、いらいらしている時によくタバコを吸っている。なお、左肩には天使の翼と十字架の上に「SIN」と書いた刺青をしている。 ケーターハムのスーパーセブンを所有しているが、燃費の悪さからあまり使用したがらない。 私立探偵をしていた頃、依頼された家出少女の捜索中に売春組織「ライオット」に潜入するが気づかれて負傷。脱出を図り、パートナーの村瀬明日香(むらせ あすか)を先に逃がそうとしたが、彼女も銃で撃たれてしまう。その際、彼自身も殺されそうになったところをペルシャに拾われた(その際、ケンと同様死んだことになっている)。明日香はその後行方不明になり、彼がヴァイスの一員となってから、敵同士として再会。最後は自身の手で処刑するが、それが原因で「過去を忘れてリセットし、まっとうな生活に戻る」ベく長い間苦しむこととなる。なお、この因縁のため、エスツェットの息がかかっているという「ライオット」の上層部がヴァイスのミッションターゲットとなった際、率先して潜入を買って出ている。 玲司を処刑しヴァイスが解散した後のある日、「今日子」と名乗って近づいたノイに襲われ、追尾していた牡丹に救われる。そして再び「子猫の住む家」へ戻ってきた。 ドラマCD『Dramatic Precious』での2度目のヴァイス解散後、再びヒモとして都内を転々とする。「ヴァイスをやろう」というケンの誘いに対しても一度は断るが、アヤからヴァイス再結成の話を聞かされ、結果的にヴァイスに戻る。その後、ペルシャとなったオミからの単独任務として、エスツェットの息がかかった海外の高校へ単独で侵入し、情報を集めていた。帰国後、恒婭学園に美術教師として潜入、黒に近いグレーである辻井をマークする。 『グリーエン』でも上述の葛藤は終わらず、迷いの中で度々明日香の幻と対話しており、決戦の地ではアヤと対立し交戦。しかし最後は「明日香は自分の心の中で生きている」、「自分はヴァイスで、帰るべきは仲間の所だ」と迷いを吹っ切って、辻井と戦闘、辻井によって目覚めた藤堂に一時追い詰められる。その後、藤堂を消されたため研究データを取りに戻ってきた辻井をアヤが投げた日本刀で斬り、勝利するも、クラッシャーズの仕掛けた爆弾やコンピュータ「エピタフ」の自爆が起こした建物の崩壊に巻き込まれた。 その後、意識不明の状態で救助されるが、1か月後に目覚めたとき、記憶を完全に失っていたため、その後は担当ナースの伊藤明日香(いとう あすか)と結婚し、一般人・伊藤良として生きることに。しかし、持っていたアヤの日本刀は「俺が持ってちゃいけない気がする」から「持ち主に返してくれ」と、家を訪れたケンに託したらしい(コミック『Side B』の、ケンの回想より)。 アニメ1期の「ヴァイス」時の服装は、サングラス、二の腕部分の飾りベルトで横のラインを描いた白い十字架がアクセントになった、ファスナー式の紺色のロングコートに股上が浅めのパンツと黒い靴を履く。コートの下はアヤのものよりも体にフィットしたデザインで、丈が短いハイネックの黒いノースリーブシャツを着ている。両手に手袋をはめ、後述するダイバーズウォッチはその上から左手に装着するが、コートの袖が長いので、通常時は見えない(普段は素手に装着している)。 武器は、デジタル表示のダイバーズウォッチに仕込まれたワイヤー。これを射出し、相手の首を締め上げたり吊るし上げたり動きを封じたりする。足場のない所で天井の梁などに絡ませて移動することも可能で、彼が降りた任務の時にアヤが使ったことがある。コードネームはバリニーズ(Balinese)。イメージ花はカトレア。 オミ 声 - 結城比呂 月夜野臣(つきよの おみ)と名乗っているが、本名は鷹取衛(たかとり まもる)。2月29日生まれの17歳。血液型はO型。身長163cm。趣味はインターネット。好きなものは年寄り、嫌いなものは馬鹿な大人とセロリ。 茶色の髪(2期では黒髪)と青紫の大きな瞳が特徴。童顔で小柄な外見のため中学生以下に見られがちだが、本人はまったく気にしていない。女性達にしてみればそれがかわいいらしい。 明るく元気で爽やかな現役高校生で、中年のアイドル。商売上手で、ねだることも上手い。アニメ1期ではバイク通学をしている描写や、車で移動しているターゲットを処刑した際など、バイクで移動する描写もあり、単身での移動にはバイクを使用する模様。ヴァイスメンバーを「くん」づけで呼ぶ。 しっかりとした性格で、最年少でありながらヴァイスをまとめる。ミッション前にはペルシャから届いた事 script id= gpt-impl-0.5498312645453158 src= https //securepubads.g.doubleclick.net/gpt/pubads_impl_108.js /script 前情報の分析を担当することが多く、パソコンの扱いに長けており、爆薬を各所に仕掛けてパソコンからの遠隔操作で起爆させ、ターゲットをかく乱するのも上手い。アヤ達が協力してくれなかった時や、ペルシャがちゃんとしたミッションを出してくれなかった時に泣いていたことがある。また、アジトで普段使用しているパソコンには幾重にもプロテクトがかけられており、他の3人がインターネットを見ることすら叶わない。 11歳頃、学校からの帰宅途中に誘拐され、親が犯人からの身代金の要求を受け入れなかった。そのため犯人に殺されそうになり、間一髪でペルシャによって助けられたものの、恐怖と絶望のあまり記憶喪失に。以来、ペルシャの元に引き取られて過ごす(鷹取衛としては「行方不明」とされる)。「月夜野臣」という名はその際ペルシャから貰った。ペルシャの意向で、3代目ヴァイスメンバーの監視役として、ヴァイスに加わるための殺人技術を身につけ、ミッションごとにメールでのレポート提出を義務付けられている。イベント版によると、松山クリティカァからの招集である。 失われた記憶は、鷹取玲司の息子達をターゲットとしたミッションの中で次第に呼び戻されていき、自身も鷹取家の人間であることを知るが、最後はヴァイスであることを選び、彼らを処刑する。 玲司を処刑しヴァイスが解散した後は、普通の高校生として学生生活を送っていたが、同級生がある誘拐事件に巻き込まれたことに苦悩し、「子猫の住む家」に戻ってきたところ、バーマンたちに「ヴァイス再結成」を告げられ、誘拐事件の裏に新たな「黒き獣」の存在がある可能性を示された。 ドラマCD『Dramatic Precious』で、斎上の命を狙った竜胆を処刑した後も金沢に留まり、実質ヴァイスを離脱。後に唯一の後継者として正式に鷹取家に戻り、鷹取家を立て直す傍ら、ヴァイスを再結成することを選択して四代目ペルシャ・二代目キングとしてヴァイスやクラッシャーズに指令を下す立場となるが、ヴァイスとしての自分と、そのヴァイスに指令を下すペルシャとしての自分の間で葛藤しており、『グリーエン』でアヤが一度指令に反抗したのを機に、「月夜野臣」であることよりも「ペルシャ」であることを選び、けじめをつけるため「月夜野臣・最後のミッション」として、アヤたちと共に決戦の地である冥府の宮殿へ向かう。 恒婭学園の一件の後、3代目ヴァイスを解散させ、那岐に協力を請い、自身を囮にして鷹取家を狙う暗殺者を狩る一方、配下にあるクラッシャーズを取替えの効く手駒として扱うなど、鷹取家の若きトップとして君臨する。 アニメ1期の「ヴァイス」時の服装は、ケンと同じデザインのVネックシャツに、白のパーカと大き目の黒のジャンパーを(どちらもボタンやファスナーを留めずに)重ね着し、サスペンダーを下ろしたショートパンツと短めの白靴下に赤いスニーカーを履く。頭に濃紺のキャップを被り、その上から赤いゴーグルを装着する。両手には黒のグローブをはめる。 使用する武器はボウガン、ダーツ、アーチェリー。ボウガンとダーツを使う描写が多い。1期の設定資料によると、ボウガンはオミの体格と比べてやや大きくて重いものを使用し、ダーツは薬品を仕込んでおける仕様になっている。なお、ジャンパーの裏に革製のダーツケース(4本収められるもの)を2つ取り付けてあるほか、ボウガン使用時は左足に矢の収納ケースを巻くことがある。アーチェリーの矢は腰から提げるタイプのケースを使う。コードネームはボンベイ。イメージ花はフリージア。 ヴァイスクロイツ(アニメ第1期) クリティカァ ドイツ語で「批評家」の意。主にヴァイスやクラッシャーズが動くための情報収集を行う。各地に人間を潜入させ、ミッションターゲットに関する様々な調査を行う組織である。上層部は指令を下す際、対応する組織に合わせてコードネームを変える(クリティカァ→花の品種、ヴァイス→ネコの品種、クラッシャーズ→チェス駒の種類)。 人事権はトップである「マリーゴールド(ペルシャ)」が持っており、各地に存在するクリティカァの中でも優秀とされる者を集めて、処刑人「ヴァイス」を結成することがある。クリティカァとヴァイスを厳密に分けているのは、組織の暴走を防ぐためである。 2代目亡き後、代替わりしたペルシャは、潜入によるターゲット調査の一部もヴァイスのミッションとするようになった。ドラマCD『Dramatic Precious』シリーズでは、各地の構成員が二代目ヴァイスに襲撃され、ほぼ壊滅状態に陥った。その後、4代目ペルシャとなったオミが立て直すが、クリティカァで調査しづらい部分はやはりヴァイスに直接潜入させている。 ペルシャ 声 - 小杉十郎太 二代目ペルシャ、警察庁長官。本名は鷹取修一(たかとり しゅういち)。初期設定では45 - 46歳。オミの実の父親でもある(ただし、オミ自身は終盤までその事実を知らなかったし、修一自身も玲司から知らされるまで気づかなかった)。クリティカァに対しては「マリーゴールド」と名乗っており、クラッシャーズの創設者で、彼らに対しては「キング」(初代)を名乗る。コードネームはペルシャに由来。 兄・玲司の陰謀を阻止するためにヴァイスを動かすが、最後は玲司に拳銃で撃たれて死亡。指令ビデオは毎回、ブラインドを操作して逆光状態にした執務室で撮影していた。芝居がかった口調で指令を下し、その締めは「闇の白き狩人たちよ、黒き獣の明日を狩れ!」である。 マンクス 声 - 堀越真己 ペルシャの秘書。ボディコンな服装が多い、赤い長髪の女性。本名は北田花枝(きただ はなえ)。年齢は20代後半。ペルシャから発令されたミッションをヴァイスに伝える伝令役をつとめていた。二代目ペルシャ・修一には部下として以上の感情を持っていた模様。クリティカァに対しては「エリカ」と名乗っている。また、バーマンとはクリティカァの訓練生時代からの付き合いらしい。コードネームはマンクスに由来。 ドラマCD『Dramatic Precious』シリーズにおいて、バーマン救出のため、クラッシャーズの訓練生から選んだ別働隊3人(空蝉(うつせみ、声 - 千葉進歩)・蜻蛉(かげろう、声 - 中井和哉)・夕霧(ゆうぎり、声 - 内川藍))を率い、倉敷のクリティカァを全滅させた二代目ヴァイスに挑むが、別働隊は全滅、1人瀕死でヴァイスの元に到達し、指令を下して死亡。 バーマン 声 - 井上喜久子 ペルシャの秘書。黒い髪の女性。本名は高岡キョーコ(たかおか キョーコ)。ペルシャから発令されたミッションをヴァイスに伝える伝令役をつとめていた。初期のドラマCD『Dramatic Image Album』I・IIでは、マンクスは登場せず、彼女が指令ビデオを持ってくる。ドラマCD『Wish A Dream Collection』Iによると、歌唱力は「オミのボウガンより殺傷能力が高い」(つまり、ひどい音痴)らしい。コードネームはバーマンに由来。 二代目ペルシャ亡き後の16話にて、三代目ペルシャ・烏丸の命を受け、クリティカァの男性・牡丹(声 - 立木文彦)とともに、解散したヴァイスを招集する。以降、マンクスに代わるメインの秘書として登場。ペルシャの代替わりにともなう違和感をぬぐえないヴァイスに対し、修一の映像と音声を合成して作った指令ビデオを持ってくるようになる。 ドラマCD『Dramatic Precious』シリーズでは、烏丸に想いを寄せていたらしい描写も。二代目ヴァイスに人質に取られ、菖蒲による拷問を受けた後、ミッションを受けたアヤと合流、最後は機密保持のためアヤから拳銃を借りて自害した。 烏丸善郎(からすま よしろう) 声 - 大川透 3代目ペルシャとして、アニメ1期16話からドラマCD『Dramatic Precious』シリーズまで登場(ただしTVアニメの頃は、バーマンに直接伝えさせたり修一の指令ビデオを作ったりしてミッションを発令しており、直接の登場はほぼない。OVA以降のみ)。 修一の副官の1人で、法務省の事務次官。ドラマCDにおいて、妻子ともども2代目ヴァイスに殺害された。 エスツェット関係者 オカルト集団で秘密結社。ナチの流れを汲み、世界各国に拠点を置く(本部はドイツと推測される)。裏で暗躍しながら、救世主の降臨を待ち望んでいた。白人の老人2人と老女1人が現在の指導者(三老人)。3人ともサイコキネシスのような能力を持つ。 死者を蘇らせるための秘術が記されているという「死者の書」とアヤの妹・彩を使い、かつての指導者を蘇らせようとして、アヤたちヴァイスによって阻止されたものの、その後のドラマCDシリーズやアニメ第2期において、海外の拠点を中心に暗躍を続けていることが示唆される。 鷹取玲司(たかとり れいじ) 声 - //securepubads.g.doubleclick.net/gpt/pubads_impl_108.js" gt; lt;/script gt;規夫 表の顔は国内の政党・自現党の一員。初期設定では50歳前後。有力政治家の一人で副総理だが、裏の顔はエスツェット日本支部長である。だが、エスツェットの目的とは別に、息子たちやシュバルツなどのさまざまな裏社会に生きる者を操り、日本征服のため様々な工作を行ってきた。 かなり残忍かつ冷酷な性格をしており、自分の目的の障害となる者や意にそぐわない者を殺すことをためらわず、必ず自分の手を汚さない方法を選ぶ。 最終的に日本の内閣総理大臣の座に上り詰めるも、その直後にアヤに殺された。 幼いオミが誘拐された際に身代金の支払いを拒否したのは、彼が自分ではなく弟の子供であることに気づいていたため。それもあってか愛人に産ませた娘・凰華を大切に思っている。 鷹取広史(たかとり ひろふみ) 声 - 相沢正輝 鷹取玲司の長男で秘書。玲司に最も忠実な、眼鏡をかけた男。 オミが弟・衛であると見抜き、戻って来るように呼びかけ、オミが記憶を取り戻すきっかけとなったが、最終的には拒否され、鷹取家の一人としてオミに殺された。 鷹取雅史(たかとり まさふみ) 声 - 藤原啓治 鷹取玲司の次男で、マッドサイエンティスト。製薬会社「光輪」の社長。 自分に忠実な女性を集めてシュバルツを真似た暗殺集団・シュライエントを組織し、彼女らを使って怪事件を起こすなど独自の行動を繰り返しており、玲司も彼には手を焼いていた。 人間を獣化させる薬を開発し、不特定多数の人間に使い実験を繰り返していた。ヴァイスに追い詰められ自らにその薬を使うも、最終的に殺された。 シュバルツ オカルト集団「エスツェット」の組織した超能力集団。ドイツ語で「黒」の意。何かの野望のために各種勢力を script id= gpt-impl-0.7579475040610433 src= https //securepubads.g.doubleclick.net/gpt/pubads_impl_108.js /script 利用するが、存在としては何者にもとらわれず独立している。目的・作戦のためなら手段を選ばないプロの仕事人である。ドラマCD『Dramatic Image Album』III・IVによると、オーストリアに拠点を置く超能力集団「ローゼンクロイツ」のメンバーだったらしい。 ブラッド・クロフォード 声 - 置鮎龍太郎 アメリカ人。初期設定では27歳。常にスーツを着ており、何事にもクールに振る舞うシュバルツのリーダー。大いなる野望の元シュバルツの行動を導く謎多い男。近未来予知能力を持ち、またボクシングが得意で戦闘能力も非常に高く、鷹取玲司に切りかかったアヤを投げ飛ばし、不意打ちを狙ったオミのボウガンの矢を素手で掴むことも出来る。 ドラマCD『Dramatic Collection』Iにおいて、那岐を預かってもらう代わりに、シスター・天宮薫子(声 - 池田昌子)が洗脳した子供達を悪人の下へ手引きしていた黒幕でもある。 鷹取玲司、エスツェットの三老人に仕えたが、じきに見限り独自の道を歩み始めた。 『グリーエン』では、冥府の宮殿内でベルカーの術中に嵌ったオミ・ケン・セナを正気に戻し、ベルカーと精神世界で凄まじい戦闘を繰り広げ、最後は満身創痍になりながら勝利する。 シュルディッヒ 声 - 緑川光 ドイツ出身の22歳。テレパシー能力を持ち、また人をマインドコントロールする能力をあわせ持つ。 心の隙間を突き挑発的な態度でヴァイスを翻弄する戦いの仕掛人。人の弱みに付け入り操るその戦術に、冷酷な性格がにじみ出る。 『グリーエン』では、クロフォードと共に学園に巣食うエスツェットの動きを度々追っている。また冥府の宮殿突入直後にガイゼルに火炎弾で襲われたヴァイスを援護するかのように、ガイゼルとの戦闘に突入する。キャラデザの変更点はメンバーの中では少ない方。 直江那岐(なおえ なぎ) 声 - 佐々木望 日本出身の15歳。シュバルツ最年少の冷静な少年。サイコキネシス能力を持っている。母親をこの力で殺したことで記憶を失っていたらしいが、その記憶を取り戻させようとしたクロフォードによって心理カウンセリングを行うシスターの元に預けられていた。彼女の教会でケンと出会い、自分との約束を破ってシスターを殺したケンとヴァイスに殺意を抱くようになった。 第1期アニメ版では、シュライエントのトートに恋心を抱き、「戦うな」「死なせたくない」と度々告げていた。そのトートが他のシュバルツメンバーと戦って命を落とした際、超能力を使って蘇生させるが、心のタガが外れたことによる力の暴走により、戦場となっていた屋敷は崩れ落ちた。 『グリーエン』では、鷹取衛の命でとある組織の監視を担っていたらしい。また冥府の宮殿にて、自分以上のサイコキネシスを操るレイラを苦戦しながらも倒し、クロフォードやシュルディッヒにテレパシーで呼びかけて、それぞれの勝利のきっかけを作った。その後も衛の近くで、彼を狙う暗殺者を狩る。 ファルファレロ 声 - 中尾隆聖 アイルランド出身の20歳。本名はジェイ。「ファルファレロ」はダンテの神曲に登場する殺人鬼に由来。幽体離脱能力を持っている。 痛みを感じない体質(高圧電流のみ若干感じる)らしく、恐怖心に乏しい、狂気の戦士。そのため、自身を「神にも死神にも見放された」存在だと評する。ボーラーという、プッシュアップ式の錐状の武器を巧みに操り近接戦を行う。 幼少時に家族を惨殺し、その後記憶を無くしていたが、彼を探し続けていたシスター・ルツに真の記憶を呼び戻される。 ドラマCDでは、ローゼンクロイツの研究所を脱出してきた女性と恋に落ち、彼女を守り通すため他の仲間達を振り回す。 『グリーエン』では、精神体の状態でクロフォードの精神世界に現れ、ベルカーをボーラーで刺し、クロフォードを勝利させた。 シュライエント シュバルツをモデルに、鷹取雅史によって組織された暗殺集団。ドイツ語で「けばい、どぎつい」の意。メンバーの誰もが雅史を溺愛しており、彼の死後も復活を図り暗躍する。ヘルとノイをのぞいた2人が過去にトラウマを持っていたが、雅史のマインドコントロールがその苦しみを救った。コードネームはドイツ語の単語。 なお、作中のサブタイトルや資料では「Schreient」と表記されているが、正確なスペルは「Schreiend」 script id= gpt-impl-0.6887143172675337 src= https //securepubads.g.doubleclick.net/gpt/pubads_impl_108.js /script である。 ヘル 声 - 勝生真沙子 本名は葵ちづる(あおい ちづる)、27歳。知性と高い戦闘能力を兼ね備えたシュライエントのリーダーの女性。初期設定では元・自衛隊員でサバイバル技術も一流。雅史とはかつて大学の研究室で一緒だった。彼女のみ自分の意思でシュライエントに参加しており、マインドコントロールを受けていない。戦闘時には眼鏡をはずす。また、組み立て式の投げナイフを得意とするが、ナイフを用いた近接戦もこなす。 雅史をこよなく愛し、そのために冷静な判断を欠いてしまう一面も持つ。ヘルの意味は「明るい」。 トート 声 - 水谷優子 本名は響野七波(きょうの ななみ)、17歳。4人の中ではかなり幼い性格をしており、雅史のことをパパと呼んで慕っている。15歳の時、実父にレイプされたショックで精神が退行した。度々ウサギのぬいぐるみを抱いている。日傘の先端に仕込んだ太い針状の武器をフェンシングの要領で使い、攻撃する。 シュバルツの那岐に好意をもたれ、最終的にかなり親密な仲になった。那岐のおかげでシュライエントでは唯一生き残っているが、アニメ2期には登場しない。トートの意味は「死んだ」。 ノイ 声 - 三石琴乃 本名は村瀬明日香、22歳。自分の感情を一切出さず、まるで正確なマシンのように確実な仕事をする女性。普段からサングラスをかけているが、戦闘時は仮面で顔を隠す。武器は使わず、肉弾戦を得意とする。 私立探偵だった頃のヨージのパートナーだが、以前の記憶が雅史のマインドコントロールによって完全に失われてしまい、現在は雅史への忠誠と愛情を植えつけられた戦闘アンドロイドと化している。ノイの意味は「新しい」。 シェーン 声 - 伊藤美紀 本名は北浦可憐(きたうら かれん)、24歳。元トップモデルだが、ドラッグに手を出して人気は急降下。自暴自棄になったところを雅史に救われた。ムチを自在に操る、ブロンドの美貌の女性。自分の体に傷がつくことを非常に恐れ、自分の美貌を汚す者に異常なまでの執念を燃やす。 雰囲気はセクシーでありながらも、実際の気質には残忍なところも見え隠れしている。シェーンの意味は「美しい」。 その他の登場キャラクター 仙台クリティカァ ドラマCD『Dramatic Collection』IIに登場。 紫苑(しおん) 声 - 森功至 生け花教室をアジトとしていた仙台クリティカァの1人。アヤ(蘭)の剣の師匠。ミッション中に、仲間だった桔梗の裏切りに遭い、瀕死の重傷で助かるも、死亡として処理することでヴァイスとなった。 PKFの小隊長だったが、仲間を派遣先の暴動で失っている。この時点で公的には「死者」となっており、暴動で失った仲間の墓の隣に自身の墓がある。妻と、アヤの妹・彩と同じくらいの年齢の娘がいる。 使用する武器はアヤと同様日本刀だが、実力は桁違いに高い。また、同じく日本刀を武器としていた桔梗は「紫苑の剣は活人剣」と評した。 桔梗(ききょう) 声 - 塩沢兼人 旧華族の出身で、元警察官。妹がいたが、あるパーティに出た翌日、惨殺死体で発見された過去を持ち、妹の敵を追うためクリティカァに入ったらしい。剣の腕は立つが、紫苑と戦って勝てたことはないという。 後に裏切り、黒百合と椿を殺し、蘭と紫苑に重傷を負わせて逃亡。2年後、3代目ヴァイスのミッションターゲットとして再びアヤの前に現れる。 黒百合(くろゆり) 声 - 堀内賢雄 剣にこだわる紫苑や桔梗、蘭(アヤ)の態度を軽視していた。やや蓮っ葉な喋り方をする。 椿(つばき) 声 - 玄田哲章 無口な男。元々桔梗の家の使用人で、桔梗の妹の婚約者だったため、桔梗を度々「坊ちゃん」と呼ぶ。桔梗の裏切りに気づいていた。 二代目ヴァイス ドラマCD『Dramatic Precious』シリーズにのみ登場。二代目ペルシャが兄を討つため、ヴァイスを動かそうとしたことで反旗を翻した。 紫苑(しおん) 仙台クリティカァを参照。 竜胆(りんどう) 声 - 田中亮一 表向きはフリージャーナリストでルポライター。元新聞記者で、鷹取家の暴露記事を書こうとしたことで相棒は殺され、自身も殺されかかり、クリティカァに入った。そのため鷹取家に恨みを募らせる。鷹取斎上の伝記を書くという名目で、鷹取家に近づいた。 使用する武器はタロットカード。敵を占った後に投げつけて息の根を止める。 菖蒲(あやめ) 声 - 古澤徹 表向きはバーのマスター。性同一性障害を抱えており、20歳の時に手術を受けたらしい。時々狂気を見せ、女だけを殺したくなる衝動に駆られる。 使用する武器はブーメラン。ただし、近距離戦には向かないため、薊の超音波カッターを使う描写もある。 薊(あざみ) 声 - 大塚明夫 表向きは菖蒲のバーの店員。バイオリンを嗜む。菖蒲とは付き合いが長く、音楽大学へ進学したが、菖蒲と共にいるために中退したらしい。菖蒲の暴走に付き合い、後始末を担当することも多い。 使用する武器は超音波カッター。バイオリンの弓も武器として使う。 中津川亨輔(なかつがわ きょうすけ) 声 - 納谷六朗 反旗を翻した二代目ヴァイスの司令役。烏丸によると、クリティカァやヴァイスに代わる新たな組織「ラ・モール」を全国に配し、「調査」と「処刑」を一本化しようとしていたらしい。最期は、それを烏丸から知らされた紫苑によって斬られる。 日銀会長で、取引相手として斎上とつながりがあった。コミックス『Side B』では、2代目ペルシャの副官の1人だったことが明かされる。 その他 榊凰華(さかき おうか) 声 - 綾瀬みなと 玲司が愛人・しず華(声 - 中谷ゆみ)に生ませた娘。初期設定では鷹取姓。玲司に溺愛され、わがままな性格に育ったが、面倒見はよく友人も多い。オミに好意を持っていたが、シュルディッヒの策略でオミが自身の異母兄に当たることを知り、一時苦悩するもオミにそれを伝えた矢先、ファルファレロが拳銃を乱射。その流れ弾を受けてオミの目の前で死亡。 その遺体はドラマCD『Dramatic Precious』において、中にロウを詰められ、人形として「月夜野御殿」に保管されていた。 巴さくら(ともえ さくら) 声 - 笠原弘子 アヤの妹の彩に似た、15歳の女子高生。陸上部のスプリンターだった。知らぬ間に腎臓を抜き取られた事件を機にヴァイスと深く関わることに。その過程でアヤに恋心を抱き、彼らのミッションを偶然見てしまったことから花屋の4人が殺人集団であると知るも、彼らを信じ続ける道を選ぶ。 アヤに頼まれて彩の病室を訪れたことがあり、その際、彩があまりに自分と似ていることに驚いた。当初の髪型はショートカットだったが、彩の姿を見てからは髪を伸ばし始め、三つ編みにして目を閉じる(彩は青系の瞳でさくらはピンクの瞳)とぱっと見では見分けがつかない。 度々ヴァイスと関わっていることからシュバルツに目を付けられ、シュルディッヒにマインドコントロールされてしまい、アヤに拳銃を向けた。その後、シュバルツによって連れてこられた場所で再び彩と対面。アヤの、妹に対する思いの強さを知っているため、マインドコントロールされた際の過ちを償う意味も込めて、ヴァイス侵入時に密かに彩と入れ替わり、一時的に彩をアヤの元へ帰すことに成功する。最後はシュバルツの策略で彩の代わりに三老人の儀式に利用されるが、そこへ乱入したヴァイスに救出される。 ドラマCD『Dramatic Precious』では、彩と共に「トレーラーで移動しながら花を売る4人組の花屋」の噂を追っていくが、最後はアヤ達ヴァイスと再会することなく、パリへ留学した。 藤宮彩(ふじみや あや) 声 - 堀江由衣 鷹取玲司の陰謀による事故に巻き込まれ、2年もの間昏睡状態に陥っている、アヤ(蘭)の妹。やや甘えん坊な性格でお兄ちゃん子。夏生まれ。 警察病院の一室に入院していたが、玲司の処刑後、気候のいい海辺の病院に移された。第16話にて鷹取雅史の復讐を目的としたシュライエントに攫われ、さらに、16歳のまま外見が変わらない点に目をつけられ、エスツェットの陰謀に巻き込まれることとなり、シュバルツによって拉致された。一度はさくらの機転でアヤの元へ戻されたが、再びシュバルツに攫われる。最後はさくらと共に救出され、エスツェットによって打たれた薬の作用で覚醒する。 覚醒後は花屋「子猫の住む家」を手伝っている。また、自身が知らない兄の姿を知るさくらと友人になる。兄に対しては「会うことは出来なくとも、生きていてくれればいい」と思っている節がある。 『グリーエン』最終話でもちらりと登場し、受けた電話の相手が無言であるにも拘らず、兄だと見抜いた。 百恵(ももえ) 声 - 堀越真己 ヴァイスの4人が表の顔として働いている花屋「子猫の住む家」のオーナーを務める80歳を過ぎた老女。姓は山口。初期設定では初代ヴァイスの頃から店にいるのだが、歴代の店員が抱える裏の顔は知らない。椅子の上に正座して、猫を抱えて店番をしていることが多い。 ボケ始めていることもあって、後に老人ホームへ入所するが、そこの関係者がヴァイスのターゲットとなってしまう。 OVAに登場したキャラクター 火花カオリ(ひばな カオリ) 声 - 飯塚雅弓 オミが通っていた高校の生徒。インターネットハッカー。 両親を失う原因になった、米軍のニコル大佐を追い詰めるべく、米軍基地のデータベースをハッキングしていた。その際ある情報を得たために、仲間は次々と殺され、自分も兄と共に命の危機にさらされることに。仲間達が殺されたのと同時期に、自宅のガス爆発を装って殺されかけるが、辛うじて一命を取り留めている。 病院で意識を取り戻した後、院内の公衆電話を利用したインターネットで仲間達の死亡を知り、止めを刺そうとやってきたラッツ部隊から、オミやケンの助けを借りて兄とともに逃亡するも、遊園地にて兄を失い、ラッツ部隊に拉致される。 パウエルの元に連れてこられた際、マンクスから真実を聞き、さらには到着したヴァイスの処刑を見てしまうが、「何も見なかった」として病院に戻された。なお、機密保持のため、オミはこの一件の終了後に高校を退学している。 火花アキラ(ひばな アキラ) 声 - 石川英郎 カオリの兄で妹には優しい。警察の白バイ隊員だった。妹と同様に米軍基地にいるニコル大佐に恨みを募らせる。妹やオミ・ケンとともに廃墟となった遊園地に逃げ込むが、オミたちが出かけている間にラッツ部隊に追い詰められ、妹を守るため体を張って死んだ。 柏木由紀恵(かしわぎ ゆきえ) 声 - 増田ゆき 活動的な印象の女の子。カオリのクラスメイトで、インターネットハッカー。カオリのハッキング現場を偶然見てしまい、同じ高校にいる仲間と共に協力を申し出る。ヨージにフラれても迫るほど、明るく大胆な性格。 彼女とその仲間達は、暇を持て余してはゲーム感覚でいくつものサイトをハッキングしていたため、米軍基地のコンピュータに対しても、いつもの「ゲーム」のつもりだった。コンビニまで買い物に行った帰りに路上で轢き殺された。 田中アカネ(たなか アカネ) 声 - 柳沢真由美 ぽっちゃり体型の女の子。由紀恵の仲間で、パソコンに詳しい。眼鏡をかけている。 ハッキング時は、レイナとともにバックアップとクリーナーを担当。自宅でカオリのサポートをしていた時に、ラッツ部隊に新種の神経ガスを流し込まれて殺害された。 結城レイナ(ゆうき レイナ) 声 - 中村千絵 大人っぽい印象の女の子。由紀恵の仲間で、アカネと同居している。キャバクラでコンパニオンのアルバイトをしている。 カオリの関係者を探していたケンとヨージに見つかって、店の裏口から逃亡。しかし非常階段で2人と話していたところ、寄りかかっていた手すりをラッツ部隊の射撃で壊され、転落死。 レイモンド・ニコル大佐 声 - 石塚運昇 米軍の大佐。がっしりした体格の壮年男性。記録では5年前に軍用機の墜落事故で死亡したことになっている。パウエルと組んで装備を横流しすることで利益を得ていた。 ノーマン・パウエル将軍 声 - 谷口節 米軍基地の司令官。独自にクリティカァについて調査しており、ターゲット調査のため潜入したマンクスを人質に取り、口封じのためニコル大佐や火花アキラをターゲットとした偽のミッションをヴァイスに通達し、さらに仲間割れさせるミッションを発令した張本人。自身は安全なところで事の成り行きを見守っていた。 マンクスが「黒百合の花粉でアレルギーになった」と機転を利かせたため、最後は処刑される。 ラッツ部隊 パウエルが指揮する特殊部隊。表向きは存在しないことになっている。ブルー・ラッツやレッド・ラッツといった小隊に分かれて行動していた。 ヴァイスクロイツ グリーエン(第2期) ヴァイス関係者 セナ 声 - 山口勝平 ヴァイス新メンバー。和泉瀬奈(いずみ せな)と名乗っているが、本名は如月猛(きさらぎ たける)。血液型はA型。天真爛漫で、突き抜けた明るさと無邪気な笑顔が自然と人を和ませる少年だが、家族を惨殺された過去を持ち、正義感ゆえに敵に対しては猪突猛進に突っ込んでいく一面も。家族の仇を討ち、行方知れずの母を捜すためにヴァイスに入るが、それは更なる苦しみの始まりとなる。 恒婭学園高等部1-Bに編入し、学内を調査していた。アヤだけは彼の素性を最初から知らされていた模様。 武器は握りのボタンを押すことで刃が出る、手のひら大のチャクラム。コードネームはラパーマ。イメージ花はパンジー。 キョウ 声 - 荻原秀樹 ヴァイス新メンバー。時系列的にはドラマCD『Fight Fire With Fire』から登場。本名は阿久里響(あぐり きょう)。血液型はO型。熱血漢だが、普段は冷静に判断を下そうと心がけている。運動神経抜群であり、体格に似合わず繊細な部分がある。 恒婭学園に入学した弟の自殺の原因をつきとめるため、入学資金を貯めようと「殴り屋」として荒稼ぎしていたところ、ケンやアヤと出会い、アヤの紹介でヴァイスに加入した。セナやアヤに先駆けてヴァイスとして恒婭学園に潜入する(クラスは高等部3-A)。真っすぐなセナを、同じ一面を持っていた弟にダブらせて見ていた節がある。 武器は刃が折りたためるハンドアックス。柄に鎖が仕込んであり、射出することで天井の梁に絡ませて移動することも出来る。コードネームはハバナ。イメージ花はヤマブキ。 レックス 声 - 上田みゆき / 佐々木優子 ペルシャの秘書。青みの強いショートヘアが特徴の女性。ペルシャから発令されたミッションをヴァイスに伝える伝令役をつとめている。ヴァイスのアジトである花屋「子猫の住む家」をあずかる。 南の方の生まれで、雪に憧れを持っていたため、雪の多い地方に生まれたクイーンとは相性が悪いらしい。 鷹取斎上(たかとり さいじょう) 声 - 納谷悟朗 初登場はドラマCD『Dramatic Precious』II。鷹取家の事業を1人で現在の規模まで大きくした功労者。金沢にある「月夜野御殿」で伝統工芸を保護している。隠居の身だが、経済界への影響力はいまだ健在。 実は初代ペルシャであり、クリティカァやヴァイスを作った。オミの祖父(玲司・修一兄弟の父親)で、現在は四代目ペルシャであるオミをサポート。 恒婭学園(こうあがくえん) 山間にある、3年ほど前に出来たばかりの学校。寮や商店を整備し、小都市の様相を呈するが、アヤらが潜入する前年度の自殺者が11人と多く、不審な点も多い。前身は「如月学園」。IDカードを机に差し込んで、設置された個人用パソコンを起動するシステムを採用している。 各学年のクラス(制服は男女共に青)の他に、Sクラス、Gクラスという特殊なクラスが存在する。この2つのクラスはそれぞれ別棟にあり、セキュリティが特に厳しい。 「未来の指導者を育てる」Sクラスは、学園のエリートとして大多数の生徒の憧れであるが、その裏では生活全般を管理することで日常的に生徒へ選民思想を植えつけている。制服は男子が白、女子が緑。生徒の学年は関係なく、後述する藤堂の一存で各学年から編入することもある。寮は専用のものがある。 「自衛隊や警察のエリート候補生を育てる」Gクラスは、特殊訓練によって戦闘能力は常人以上の戦闘集団で、Sクラスの藤堂の指揮下にある。作中、このクラスの生徒が教室棟の外に出ることは稀で、出るときは奇妙な仮面をつけて顔を隠し、黒い服を着る。 なお、学園の人事などが一新された際にこの2クラスは解散となったが、エスツェットによって隠されているZクラスだけは残っており、地下にラボがある。制服は男女共に赤。 藤堂聖(とうどう ひじり) 声 - 野島健児 わずか14歳にして、学園のエリートクラスであるSクラス・生活指導部のリーダー。Sクラスメンバーからはフューラーと呼ばれている。一般教師の解雇権を持つなど、権力は強い。 セナに稲垣を暗殺させた後、学園各所を占拠し高等部を学園から独立させ、稲垣のIDカードでZクラスのラボの存在を知る。密かに入り込んだところ、培養器の中で眠る複数のクローンと遭遇。その直後、自分が実験体であることを辻井に知らされ、辻井の後を追ってきたキョウの目の前で絶望のあまり自死。 その後、とてつもない能力を持った新たな個体が、辻井の手によって目覚めさせられ、ヨージを痛めつけた後、辻井と共に「エピタフ」の前でアヤらに襲い掛かるも、ケンの機転で動きを封じられたところをアヤに斬られ、消滅。 児玉ミサキ(こだま ミサキ) 声 - 吉田小百合 Sクラスの1人で、いつも藤堂に付き従っている少女。藤堂に心酔しており、彼が(表向き)殺害された後は精神のバランスを崩し、入院している。 希美(のぞみ) 声 - 野川さくら セナが編入した1-Bで隣の席にいた少女。姓は「ミヤザワ」(字面不明)。Sクラスに入ることを目標にしており、後にSクラス入りするが、その方針についていけず、見かねたセナの頼みを受けた辻井によって1-Bに戻ってきた。 しかし、「Sクラスの内情を知る者を生かしておけない」と判断され、サブリミナルフィルムによる暗示を発動させられて教室の窓から飛び降り自殺してしまう。 稲垣(いながき) 声 - 金尾哲夫 学園を取り仕切る総主任。生徒達を、机に設置されたパソコンのスクリーンセーバーを利用したサブリミナルフィルムなどで洗脳しているが、彼も結局学園長(「エピタフ」)の指示に従っているだけだった。 辻井(つじい) 声 - 田中敦子 教師。アヤより1年ほど前に着任したが、1度も学園長の姿を見たことがないという。 実は霜島と繋がっている、エスツェットの一員で研究員。強化人間や藤堂を使った「現人神」の研究をしており、自身も強化人間である。 浅見(あさみ) 声 - 豊嶋真千子 英語教師。父親も教師だった。アヤがセナを探すべく職員室を飛び出した後、「生徒の暴走を止めに行こう」と提案した。アヤに好意を持つ。 中庭で倒れていた翠霞を保健室に連れて行き、「信用の置ける他の教師」としてアヤを呼びに行ったが行き違いが重なり、保健室に戻ってきたところ、脱走の事実を確認して翠霞を追ってきた辻井によって殺される。 狭霧(さぎり) 声 - 谷山紀章 Zクラス生。Gクラス以上の身体能力と戦闘能力を持つ強化人間。罠にかかったセナを助けに来たアヤによって重傷を負うも、辻井の判断により治療を止められ死亡。 翠霞(すいか) 声 - 清水香里 Zクラス生。狭霧と同じく強化人間の少女。狭霧の妹。辻井の後を追っていたキョウをラボで襲い、葬った。その後、狭霧が重傷を負ったのと同じ、アヤとの戦闘で失血すれすれの重傷を負うが、あまり回復しないうちに他のZクラス生の目を盗んで研究データを盗み、脱走を図る。 脱走し中庭をふらついていたところを浅見に見つかり、保健室へ連れてこられたのがきっかけで辻井に見つかり、殺されてしまう。しかし、浅見が「お守り」として預けていった、アヤが贈った手帳に研究データを記録したMOを隠していた。 如月文江(きさらぎ ふみえ) 声 - 佐藤しのぶ 恒婭学園と、その前身である「如月学園」の学園長にして、セナの母親。「如月一家殺害事件」の後、表向き失踪。普段は多忙を理由に学園長室にこもりきりで、ほとんど外に出てこない。 実は「エピタフ」と呼ばれる大型コンピュータに意識を乗っ取られていて、セナを射殺してから少しの間だけ元に戻った。最後はアヤの日本刀で斬られ、セナに謝りながら死亡。 霜島征人(しもじま まさと) 声 - 稲田徹 森下市長の秘書。市長亡き後の市長選に出馬する。如月学園の出身で、選民思想を持つ。 クラッシャーズ 初登場はドラマCD『クラッシャーズ Knight Ran』シリーズ(2000年)。クリティカァによって集められた情報を元に、司令官が“殺”以外の判断を下したときに動かす組織。任務は組織または個人を修復不可能なまでに叩き潰し、警察に逮捕させること。その際、決して人を殺してはならない。チーム名がドイツ語でないのは、原作者・子安によるとエスツェットに対抗するための組織ではないからとのこと。各地のクリティカァから候補生を選び、訓練を施してチームを組ませ、クラッシャーズとして配属するという方式を取っている。下記のメンバーは東京のクラッシャーズである。 ドラマCDの設定資料(イラストはしめのつかさ)では、共通アイテムとしてエンブレム入りスカーフをどこかに身に着けている。年齢と風貌はこの設定資料より。当時、蘭(アヤ)は18歳頃。なお、アニメに登場した際もこの資料を基にキャラクターデザインが起こされている。 メンバーは一時チームメイトだったアヤを、彼がヴァイスとなった現在でも当時の名(蘭)で呼ぶ。また、ナイトやクイーンのように、アヤがクラッシャーズに戻ってくることを望んでいる者もいる。 ナイト 声 - 関俊彦 本名は本庄優士(ほんじょう ゆうし)。20代前半。堅物で騎士道精神のかたまりのような性格だが、コンドルダルジャンという、刃のついた鞭としても使える剣(蛇腹剣)を使用する、一筋縄ではいかない男。武器は普段、ベルト状にして腰に巻く。スカーフは首に直接巻いている。 実家は大きな実業家で、両親を事故で亡くしたため、若いながらも当主を務める。また、同じ事故で視力を失った太陽(たいよう、声 - 桑島法子)という妹がいる。太陽との関係もあるため、アヤとは「憎まれ口を叩き合う友人」といった関係でもある。 ルーク 声 - 大塚芳忠 本名は田沼将人(たぬま まさと)。20代後半。クラッシャーズの中では兄貴肌で、くわえタバコと無精ひげが特徴。バイクを乗り回す天性の遊び人だが、意外と情に脆くメンバーの精神的な支柱。ナイトとは名コンビ。スカーフは服の上から左腕に巻いているが、なぜかボロボロ。 ドラマCDでは任務中に負傷したため、蘭(アヤ)が彼の代役としてミッションを行っている。 ビショップ 声 - 田中秀幸 本名は白鷺黎一(しらさぎ れいいち)。20代前半だが、年齢以上に老けて見える。眼鏡をかけた理知的な容貌の青年。ミッションプランナー。冷静で頭の切れる、クラッシャーズのリーダー的存在。スカーフはシャツの襟元に巻いている。 ポーン 声 - 遠近孝一 本名は雨氷成(うひょう なる)。17歳くらい。他のメンバーとの身長差や体格差もあって年齢以上に幼く見えがち。爆破のスペシャリスト。おっちょこちょいだが仕事の腕は確か。スカーフは帽子にリボン結びしている。 クイーン 声 - 増山江威子 本名不明の妙齢の美女。キングの指令をクラッシャーズに伝達する秘書。スカーフは首の右側に結び目が来るようにしてリボン結びしている。 ローゼンクロイツ エピタフの命を受けて、ドイツから来日した超能力集団の一員。全員がテレパシーを使う。 ベルカー 声 - 小西克幸 緑色の長髪と唇のピアスが特徴の男。幻覚を見せるほか、自身の精神世界に対象を誘う力を持ち、ケン、オミ、セナを幻覚で惑わすが、クロフォードの襲撃に遭って3人を逃がしてしまう。その後、クロフォードを精神世界に誘って苦しめたが、那岐の呼びかけに応じたクロフォードによって、彼の精神世界へ引きずり込まれ、幽体離脱して訪れたファルファレロに刺されて敗れた。 シュバルツと自分達の関係を知っていて、「シュバルツは次世代である自分達へ至るための通過点」として軽視している。 ガイゼル 声 - 伊藤健太郎 青い髪が特徴の男。自身の周りに不可視の壁を作り、武器攻撃を封じる。また、発火能力を持ち、移動していたアヤとヨージ以外のメンバーを火炎弾で急襲するが、突如現れたシュルディッヒと交戦。苦戦させるも、那岐の呼びかけに応じたシュルディッヒの策にはまり、敗北。 レイラ 声 - 綱掛裕美 赤い髪が特徴の紅一点。喋ることが出来ないのか、常にテレパシーを使っていて、強力なサイコキネシスを操る。同じ力を持つ那岐を苦戦させるが、最後は落雷が直撃し、那岐に敗れた。 コミック『Side B』 クリプトン・ブランド イギリスに拠点を置く処刑人組織。略称は「KB」。アメリカの組織「百人会議」とともに、第2期のドラマCD『Theater Of Pain』に名前だけ登場。 遺伝子を書き換え、超人化する薬である「ヒト・インターロイキン」を、長年に渡って調査・研究し、関係者を処刑している。ナナの存在もあるのか、メンバーのほとんどはある程度日本語が話せるのが特徴。実働部隊のトレードマークは顔の一部を覆う仮面。暗視スコープや通信機能が付いている。大抵は片目を隠す物だが、ケンのものは、何故か目ではなく鼻から下を隠す。 4人組のAチーム(Side A)が任務中に消息を絶ったため、現在はアヤやケン、ユキを加えたBチーム(Side B)を組織し、調査を続けている。なお、アヤの素性を知るため、鷹取家(オミ)と連絡を取ったことがある。アヤ・ケンがいることもあってか、鷹取の「ヴァイス」に倣い、Bチームの拠点を下町の花屋「子猫の住む家」に定めた。 クリプトン・リチャード 初老の紳士。伯爵位を持つ。組織内では「KR(ケーアール)」と呼ばれ、組織のトップに立つ。 組織のトップでありながら、それなりの戦闘能力をもつ。 三尋木 ナナ(みひろぎ ナナ) ミッションプランナーを務める女性。眼鏡をかけたキャリアウーマン。ヴァイスが2代目だった頃、ペルシャ(鷹取修一)の秘書の1人だったが、その意向を受け入れられず、中津川とともにクリティカァを離脱、単身渡英し放浪していたところをKBに拾われた。 普段はミッションプランナーとしてフォローに回っているが、トップであるKR同様、イザという時は戦力になれる。 彼女の作る料理は見た目こそいいが、ものすごく不味い。 ユキ 日本人孤児の少年。生まれも育ちもアメリカ。ニューヨークのスラムで、同じような少年達の組織「オーファン」に所属していた。ユキという名前は、本名がわからないため、同じ日本人のアカガワが彼を拾ったときの天気(雪)からつけた。戦闘訓練は特に受けていないので戦闘力自体は低いが、頭脳派で空間把握能力が高く、見取り図を見ただけで最短ルートを割り出すことくらい容易い。普段は冷静だがキレると怖い部類の性格。 ニューヨークに渡ったアヤと偶然出会い、怪我をしている彼に庇われたことで「オーファン」に身を置くことになったアヤとしばらく行動を共にする。アヤが渡英したため一度は別れたが、ケンと共に迎えに来たアヤの誘いに乗り、渡英して組織に加わる。しかし、ある理由から「人を殺さない」という信条を持ち、ターゲットに対して武器を向けないようにしている。 クロエ 本名はエドワード・R・クローツニク。バイトローズという、細い金属の刃物にバラの造花をつけたものをダーツのように使う男。ルーマニア出身。イギリス英語を話す。 ミッションに独特の美学を持つ。マイペースなフェミニストで、女性を見れば大抵口説くが、ミッション中とそれ以外の時はちゃんと区別している。 ミシェル 本名はミシェル・E・コンラッド。ラビットテイルという、しなやかな細い鞭を使う少年。アイルランド出身。イギリス育ち。 少女のような面立ちで小柄(ユキよりも背が低い)だが、戦闘能力は高い。 両親は反英組織IRAの中でも過激派の一員だったため、8年前にKB(Aチーム)に処刑されたが、両親を処刑したフリーによって「子供を処刑しろとの任務は受けていない」と助命された。その後、KRに事実を知らされ、「フリーと同じ力が欲しいか」との問いに頷いたため、現在に至る。 フリー 本名不明。ワイヤーとタロットカードを武器として使う、長身の男。リヒテンシュタイン出身。イギリス育ち。 元Aチームメンバーで、トップクラスの実力者。8年前の任務でミシェルの両親を処刑し、ミシェルを保護、KRの元で成長する彼を見守ってきた。趣味はタロット占い。 ヒト・インターロイキンの実験体にされ、適合したため、超人的な身体能力を得た。ある建物に閉じ込められていたが、それを察知したBチームメンバーによって救助される。しかし、薬の影響で記憶をすべて失い、精神年齢も退行している。 なお、彼以外のAチームメンバーは彼を被検体として差し出し、完成した薬を使って超人化するという誘惑に負けてKBを裏切り、敵方の組織に身を置いている模様。 その他のキャラクター アリスン ニューヨークのスラムの片隅で暮らす少年達の組織「オーファン」のリーダーを務める少女。活発で明るく、芯は強い。まだ幼いユキに、銃を持つことと敵に向けることを禁じたり、年少の者に読み書きを教えていた。 アカガワ アリスンの片腕である青年。日本人。アリスンの理想のためなら自分の手を汚すことも辞さない。敵対する組織「ブルー・アイズ」から新種の麻薬「オーファンドラッグ」(実態はヒト・インターロイキンの粗悪品)を受け取っていたらしい。 ドクターD 本名不明の医者。腹部を刺されたアヤの治療を担当した男。「オーファン」が何者かに襲撃され壊滅した後は、その生き残りたちの面倒を見ている。 新城 くるみ(しんじょう くるみ) 高校生くらいの少女。両親は製薬会社で働いていて研究のためイギリスに。1か月後、謎の小包と走り書きした手紙が両親から届いたため、不審に思ってイギリスに渡る。 養女として5歳のときに引き取られたが、病弱でよく寝込んでいた。現在は健康体だが、それは彼女を被検体とした「ヒト・インターロイキン」の実験のためで、彼女の血には「ヒト・インターロイキン-III」が含まれている。これは通常の「ヒト・インターロイキン」によって変化した体の細胞を死滅させる働きを持つとされ、関係者からは「黒のスイッチ」と呼ばれている。 彼女を騙していた養父母と製薬会社の関係者は目の前でBチームに処刑され、自身は「医療研究のために定期的に協力してくれるなら、身柄を保護し安全を保障する」というKBに引き取られ、「子猫の住む家」の店員として暮らすことに。料理の腕はナナよりマシな程度。 テレビアニメ ヴァイスクロイツ 1998年4月から9月にかけて、テレビ東京をキー局にテレビ大阪などでも放送。 スタッフ 原作 - 子安武人 Project Weiß 監督 - 江上潔(第1 - 15話)、棚橋一徳(第16 - 24話) シリーズ構成 - 静谷伊佐夫 オリジナルキャラクターデザイン - つちやきょうこ キャラクターデザイン・総作画監督 - 柳沢テツヤ 美術監督 - 脇威志 色彩設計 - 笛吹康二(第17話を除く)、横尾淳子(第18話のみ) 撮影監督 - 岡崎英夫 編集 - 井上和夫(第17話を除く)、岸眞理(第18話・第24話のみ) 音楽 - 山中紀昌 音響監督 - 菊田浩巳 プロデューサー - 猪股一彦、菊池晃一、渡辺哲也 アニメーション制作 - マジックバス、プラム(第18話・第24話のみ) 制作協力 - 電通 製作 - ポリグラム、アニメイトフィルム 主題歌 オープニングテーマ 「Velvet Underworld」(第1話 - 第15話) 作詞 - 相田毅 / 作曲・編曲 - 西岡和也 / 歌 - Weiß 「Piece Of Heaven」(第16話 - 第24話) 作詞 - 相田毅 / 作曲・編曲 - 西岡和也 / 歌 - Weiß エンディングテーマ 「Beautiful Alone」(第1話 - 第15話) 作詞 - 相田毅 / 作曲・編曲 - 西岡和也 / 歌 - Weiß 「It s Too Late」(第16話 - 第24話) 作詞 - 相田毅 / 作曲・編曲 - 西岡和也 / 歌 - Weiß 挿入歌 「Oh Mercy」(第10話) 作詞 - 日々安里 / 作曲・編曲 - 西岡和也 / 歌 - Weiß 各話リスト サブタイトルはドイツ語。ただしキャラクターの項で書いたとおり、第9話の「Schreient」はスペルが間違っている。他にも「Fräulein」など、いくつかのスペルがおかしい。 話数サブタイトル脚本絵コンテ演出作画監督放送日 Mission 1Lockvogel -贄の宴-静谷伊佐夫松園公江上潔江上潔内田順久1998年4月8日 Mission 2Fort Laufen -醒めた暴走-柳川茂日色如夏大関雅幸菅井嘉浩4月15日 Mission 3Paradies -天国は地獄-河原ゆうじ大上一宮崎一哉小泉謙三4月22日 Mission 4Verrat -裏切りの処刑-富田祐弘高橋滋春松本好弘4月29日 Mission 5Schicksal -狩人の運命-河原ゆうじ鈴木幸雄棚橋一徳外崎春雄5月6日 Mission 6Fräulein -面影の少女-柳川茂前島健一岡崎幸男伊魔崎斎5月27日 Mission 7Entführen -甦る記憶-富田祐弘松園公棚橋一徳柳沢テツヤ6月3日 Mission 8Raubtier -慟哭の夜-静谷伊佐夫大関雅幸菅井嘉浩6月10日 Mission 9Schreient -それぞれの思い-日色如夏柳瀬雄之6月17日 Mission 10Bruder -昏き絆-河原ゆうじ黒田やすひろ棚橋一徳南伸一郎6月24日 Mission 11Abkunft -呪縛からの決別-富田祐弘岡嶋国敏糸島雅彦7月1日 Mission 12Abschied -何故…-柳川茂赤西柿太岡崎幸男松本好弘7月8日 Mission 13Bruch -復讐の雨-静谷伊佐夫高橋滋春しんじょうつよし7月15日 Mission 14Fliehen -首都戒厳-日色如夏小田仁深大寺鈴之助柳瀬雄之梶原賢二7月22日 Mission 15Duell -逆襲の狩人-小田仁前島健一八凪哲清水恵蔵梶原賢二7月29日 Mission 16Schatten -戦いへの回帰-富田祐弘赤西柿太石崎すすむ増谷三郎8月5日 Mission 17Kritiker -名もなき誇り-河原ゆうじ小田仁棚橋一徳綾部京太8月12日 Mission 18Schuld -ファルファレロ-柳川茂山口美浩青野厚司8月19日 Mission 19Sehen -狂想の序曲-富田祐弘小高義規大西康一近藤晃司8月26日 Mission 20Recht -裁きの矢-河原ゆうじ高橋滋春小田仁高橋滋春柳瀬雄之9月2日 Mission 21Trane -思い出の中で…-柳川茂日色如夏内田順久9月9日 Mission 22Miteid -色あせる時-富田祐弘播野無四郎藤井まき9月16日 Mission 23Schraube -愛にすべてを-柳川茂菅井嘉浩坂元大二郎浅沼昭弘9月23日 Mission 24Zeremonie -すれ違う肖像-静谷伊佐夫日色如夏青野厚司9月30日 Mission 25Ende des Weiß -白き者たちに…-山口美浩柳沢テツヤ 収録ビデオ・LD 巻発売日収録話特典 - 1998年8月5日第1話「Velvet Underworld」ビデオクリップ『見えるRadio Weiß』プロローグ 1第1話 - 第4話『見えるRadio Weiß』第1話「ヴァイス『必殺仕事人』を語る」 21998年9月9日第5話 - 第7話『見えるRadio Weiß』第2話「ヴァイス『吹き替えをしてみたい人物やアニメキャラ・・・』を語る」 31998年10月7日第8話 - 第10話『見えるRadio Weiß』第3話「ヴァイス『音楽』を語る」 41998年11月6日第11話 - 第13話『見えるRadio Weiß』第4話「ヴァイス『今までのアルバイト経験』を語る」 51998年12月9日第14話 - 第16話『見えるRadio Weiß』第5話「ヴァイス『お世話になった女の人』を語る」 61999年1月6日第17話 - 第19話『見えるRadio Weiß』第6話「ヴァイス『ゲーム』を語る」 71999年2月10日第20話 - 第22話『見えるRadio Weiß』第7話「ヴァイス『殺しのレッスン』を語る」 81999年3月10日第23話・第24話『見えるRadio Weiß』第8話「ヴァイス『お酒』を語る」 ヴァイスクロイツ グリーエン キッズステーション制作・放送。地上波では後に毎日放送「アニメシャワー」枠でも放送。『ヴァイスクロイツ』の続編アニメーション。 スタッフ(第2期) 原案 - 子安武人 原作 - 子安武人、アニメイトフィルム 監督 - まついひとゆき シリーズ構成 - ユーフォーテーブル キャラクターデザイン・総作画監督 - 小林利充 レイアウト・アクション作画監督 - 柴田淳、中屋了 プロップデザイン - 木村豪、丹羽恭利 美術監督 - 桑原悟 色彩設計 - 浅井聡子、佐藤直子 撮影監督 - 斉藤めぐみ 編集 - 今井剛 音楽 - 桜庭統 音響監督 - 菊田浩巳 プロデューサー - 西川路健太 制作プロデューサー - 近藤光 アニメーション制作 - ユーフォーテーブル 製作著作 - アニメイトフィルム、ムービック、キッズステーション 主題歌(第2期) オープニングテーマ 「Glühen」 作詞 - 相田毅 / 作曲・編曲 - 西岡和也 / 歌 - Weiß エンディングテーマ 「Stone Roses」(第1話 - 第12話) 作詞 - 相田毅 / 作曲・編曲 - 西岡和也 / 歌 - Weiß 「Tomorrow」(第13話) 作詞 - 相田毅 / 作曲・編曲 - 西岡和也 / 歌 - Weiß 挿入歌 「Velvet Underworld 03」(第10話) 作詞 - 相田毅 / 作曲・編曲 - 西岡和也 / 歌 - Weiß 各話リスト(第2期) 一連のサブタイトルは、ドラマCDシリーズやユニット「ヴァイス」関連で発表してきたCDの収録曲から取っている。ただし、全員で歌っている曲とは限らず、第2話はドラマCD『Dramatic Image Album』II収録のアヤのキャラクターソングから。また、第3話と第12話はドラマCD『Dramatic Precious』シリーズの主題歌から。なお、本放送に先立ち、2002年9月20日に第1話と第2話を先行放送した。 話数サブタイトル脚本絵コンテ演出作画監督放送日 Last Mission1WHITE FLAMESユーフォーテーブルまついひとゆき南伸一郎2002年11月28日 Last Mission2神は大切なものを傷つける狩野信文いとがしんたろー夕澄慶英12月5日 Last Mission3Sweet Nothing佐藤和治松浦錠平真野玲佐野隆雄12月12日 Last Mission4Rhodesiaまついひとゆき園田雅裕柳瀬雄之12月19日 Last Mission5It s Too Late狩野信文小倉宏文南伸一郎12月26日 Last Mission6No Reason金月龍之介殿勝秀樹橋本光夫まついひとゆき夕澄慶英2003年1月2日 Last Mission7Jeepstar佐藤和治橋本光夫大西景介佐野隆雄1月9日 Last Mission8Instant Karma金月龍之介まついひとゆき園田雅裕外崎春雄橋本英樹1月16日 Last Mission9Mellow Candle佐藤和治殿勝秀樹小倉宏文南伸一郎1月23日 Last Mission10Velvet Underworld金月龍之介山中英二岸誠二佐野隆雄1月30日 Last Mission11Piece Of Heaven佐藤和治桐生みさき小林智樹小菅和久2月6日 Last Mission12Epitaphまついひとゆき園田雅裕南伸一郎2月13日 Last Mission13Tomorrow金月龍之介まついひとゆき小林利充2月20日 収録ビデオ・DVD 巻発売日収録話特典 - 2002年12月21日第1話ユニットWeiß ナビゲーショントーク映像、イベント プロモーション映像、ノンテロップOP・ED映像限定生産で、劇中でアヤが着用しているスカーフを再現した「特製Weißスカーフ」封入 12003年1月24日第1話 - 第3話『見えるRadio Weiß II』第1話、MUSIC CLIP「Epitaph」 22003年2月21日第4話・第5話『見えるRadio Weiß II』第2話、MUSIC CLIP「Interstellar Soul〜星空のソウル〜」 32003年3月21日第6話・第7話『見えるRadio Weiß II』第3話、MUSIC CLIP「Honeyrider」 42003年4月25日第8話・第9話『見えるRadio Weiß II』第4話、MUSIC CLIP「Jeepstar」 52003年5月23日第10話・第11話『見えるRadio Weiß II』第5話、MUSIC CLIP「WHITE FLAMES」 62003年6月25日第12話・第13話『見えるRadio Weiß II』第6話、MUSIC CLIP「Tomorrow」 なお、全巻購入特典として、スペシャルDVDが応募・購入できた。 OVA ヴァイスクロイツ Verbrechen / Strafe テレビアニメ『ヴァイスクロイツ』の最終話の後に続くストーリー。この続きとしてドラマCD『ヴァイスクロイツ Dramatic Precious』(全4巻)がある。 「Verbrechen(フェアブレッヒェン)」(1999年11月25日発売)、「Strafe(シュトラーフェ)」(2000年2月23日発売)の2話で完結(DVD版(2000年9月27日発売)には2話同時収録)。タイトルはそれぞれドイツ語で「罪」と「罰」の意。 スタッフ(OVA) 原案 - 子安武人 原作 - 子安武人 Project Weiß 監督 - 木村真一郎 脚本 - 大川俊道 キャラクターデザイン・作画監督 - 柳沢テツヤ 美術 - 森川裕美 色彩設計 - 笛吹康二 撮影 - 山口仁、宇津畑隆 編集 - 瀬山武司 音楽 - 山中紀昌 音響 - 菊田浩巳 プロデューサー - 富岡信夫、菊池晃一、頼経康史 アニメーション制作 - アニメイトフィルム、トライアングルスタッフ 製作 - NECインターチャネル、マリン・エンタテインメント 主題歌(OVA) オープニングテーマ「No Reason」 作詞 - 相田毅 / 作曲・編曲 - 西岡和也 / 歌 - 子安武人、関智一、三木眞一郎、結城比呂 エンディングテーマ「Mellow Candle」 作詞 - 相田毅 / 作曲・編曲 - 西岡和也 / 歌 - 子安武人、関智一、三木眞一郎、結城比呂 CDドラマ 時系列はマリン・エンタテインメントの「ヴァイスクロイツ グリーエン 特設ページ」内ヴァイス・ヒストリーより照合。 ヴァイスクロイツ Dramatic Image Album I(1997年6月21日発売) / II(1997年8月21日発売) サブタイトルは「The Eternal Angel」。アニメ第1期第1話より前のエピソードを2枚に分け、ヴァイスのキャラクターソングを4曲ずつ収録。 III SCHWARZ I(2000年6月28日発売) IV SCHWARZ II(2000年7月26日発売) OVAより後の発売。「シュバルツ」を主軸に置いた、アニメ第1期より後のエピソードを2枚に分け、シュバルツのキャラクターソングを2曲ずつ収録。その他、主題歌として、ZAZELの曲が1曲ずつ収録されている。 ヴァイスクロイツ Dramatic Collection I The Holy Children(1997年10月21日発売) II ENDLESS RAIN(1998年6月21日発売) III Kaleidoscope Memory(1998年10月21日発売) それぞれが独立したアニメ第1期中のエピソード。1枚ごとにストーリーが完結しており、Iはケンの、IIはアヤの、IIIは百恵さんの過去をフィーチャーしている。紫苑、桔梗はIIで初登場。 ヴァイスクロイツ Dramatic Precious 1st STAGE SLEEPLESS NIGHT(1999年4月21日発売) 2nd STAGE TEARLESS DOLLS(1999年6月21日発売) 3rd STAGE HOPELESS ZONE(1999年8月21日発売) Final STAGE DREAMLESS LIFE(1999年10月21日発売) OVAの後に続く一連のストーリー。2代目ヴァイスとその司令役が登場。また、IIから鷹取斎上が登場。なお、I、IVにはアヤの夢の中に桔梗が登場している。 クラッシャーズ Knight Ran クラッシャーズ Knight Ran(1999年3月21日発売) クラッシャーズ Knight Ran II 〜海に眠る夢〜(2000年10月25日発売) 「Dramatic Collection」II、後に発売された「Wish A Dream Collection」IIIより後、アヤが東京のクラッシャーズに一時的に配属され、ミッションをこなす話。2枚目では、ナイトの妹・太陽が登場。1枚目の時は関連ラジオ番組が放送されていた(1枚目のスペシャルエディションにDisc2として再編集した物を収録)。2枚とも、主題歌はナイト役の関俊彦とZAZELが1曲ずつ担当。 ヴァイスクロイツ Wish A Dream Collection I Flower of Spring(2001年6月27日発売) II A four-leaf Clover(2001年8月22日発売) III THE ORCHID under THE SUN 太陽の蘭(2001年10月24日発売) IV FIRST MISSION(2001年12月19日発売) それぞれが独立したアニメ第1期中のエピソード。Iにはマンクスの高校時代の同級生・心美(ここみ、声 - かないみか)が登場。IIは「犬」にまつわる4人の過去が、IIIは対馬クリティカァ時代のアヤと太陽の出会いがメイン。IVは4人がヴァイスを結成して初めてのミッションのエピソード。 ヴァイスクロイツ グリーエン DRAMA ALBUM Weiß kreuz Glühen Fight Fire With Fire(2002年9月20日発売) アヤたちが恒婭学園に潜入するまでの話。「Dramatic Precious」でのヴァイス解散から2年が経過していることが明かされる。キョウが登場。 DRAMA ALBUM Weiß kreuz Glühen II Theater Of Pain(2003年3月21日発売) タイトルには「Glühen」とあるが、実はアニメ第1期第1話の直前、「Dramatic Image Album」I・IIの後の話。よって2代目ペルシャやマンクスが健在。4人はある事情からイタリアでミッションをこなすことに。 このほか、アニメ『グリーエン』のサウンドトラック2枚(2003年2月21日、2003年5月23日発売)それぞれに、ミニドラマ「Shadows Lights」、「Jazz Me Blues」が収録されている。 サウンドトラック ヴァイスクロイツ Weiß kreuz TV ANIMATION SOUND TRACK 1998年9月21日発売。ボーナス・トラックとして主演4人による新曲を収録。 ヴァイスクロイツ グリーエン Weiß kreuz Glühen Dramatic Soundtracks I 2003年2月21日発売。ボーナス・トラックとしてオリジナルミニドラマを収録。 Weiß kreuz Glühen Dramatic Soundtracks II 2003年5月23日発売。ボーナス・トラックとしてTVシリーズのサイドストーリーとなるオリジナルドラマを収録。 関連書籍 漫画 Weiß-AN ASSASSIN AND WHITE SHAMAN(作画:つちやきょうこ、2巻) イラスト集を兼ねた単行本。蘭・彩の父親の職業(不動産業を営む社長)、彩にそっくりなのが那岐など、キャラクターの設定が一部異なる。 1巻 - 1998年5月20日発売、2巻 - 1998年12月20日発売。 Weiß Side B(作画:大峰ショウコ、5巻) 『グリーエン』後の話。未完。 1巻 - 2003年7月15日発売、2巻 - 2003年12月15日発売、3巻 - 2004年6月15日発売、4巻 - 2005年2月15日発売、5巻 - 2006年4月25日発売。 アニメ関連 GAKKEN MOOK アニメディアスペシャル ヴァイスクロイツ(学習研究社) 1999年1月1日発売。アニメ1期のVHSジャケットやドラマCDのジャケットなどのカラーイラストを中心にTVアニメ1期の設定資料などを収録。 ヴァイスクロイツ フィルムブック・ストーリーズ キャラクターズ(新書館) 1999年8月10日発売。アニメ1期本編のストーリーやキャラクター詳細をカラーで収録。 GAKKEN MOOK アニメディアスペシャル ヴァイスクロイツ OAV編(学習研究社) 2000年4月30日発売。アニメ1期のVHSジャケットやドラマCDのジャケットの残り、OVAの詳細なストーリー解説や、設定資料などを収録。その他、OVAとドラマCD『Dramatic Precious』の合間にあったエピソードを描いた書き下ろし短編(作:河原ゆうじ、イラスト:あさぎ桜)、子安とプロデューサーである菊池晃一の対談も収録されている。 All that Weiß - A collection of all Weiß stories,for all Weiß fans(ムービック) 2000年5月1日発売。アニメ1期(OVA含む)の用語辞典やドラマCD・アニメのストーリー解説、初期設定などのデータを収録。 PCアクセサリー Weiß kreuz Collection 1999年4月24日発売。Windows 95/98、Mac対応。 Weiß CD アルバムのタイトルは全てドイツ語。 8cmシングル Beautiful Alone C/W - Oh Mercy 1998年1月21日発売。表題曲はドラマCD初期のエンディング主題歌。後にアニメ第1期の前期エンディングにも使われた。C/Wは第10話の挿入歌になった。 Velvet Underworld C/W - 最後の晩餐(New Arrange Version) 1998年5月21日発売。表題曲はアニメ第1期の前期オープニングに使われたもの。ドラマCD初期に使われたものとは録音が異なる。C/Wは、アルバム『Glühen』収録曲のアレンジ違い。 Piece Of Heaven C/W - Instant Karma 1998年8月5日発売。表題曲はアニメ第1期の後期オープニング。C/WはドラマCDの主題歌になった。 It s Too Late C/W - Jeepstar 1998年8月21日発売。表題曲はアニメ第1期の後期エンディング。C/WはドラマCDの主題歌になった。 No Reason C/W - Mellow Candle 1999年9月21日発売。表題曲はOVAオープニングに、C/WはOVAエンディングに使われた。発表が1998年の解散後だったため、唯一Weiß名義ではないCD。 12cmシングル Glühen C/W - I Wonder 2003年1月24日発売。表題曲はアニメ第2期のオープニング。C/Wはユニット初の全英語詞。 Stone Roses C/W - Miserable Lies 2003年1月24日発売。表題曲はアニメ第2期12話までのエンディング。 Tomorrow C/W - Velvet Underworld 03 2003年6月25日発売。表題曲はアニメ第2期最終話のエンディング。C/Wはアニメ1期の前期オープニングを再編曲し、サビ以外を各人のソロにしたもの。第10話の挿入歌になった。 ミニアルバム Schlag des Herzens 1998年7月21日発売。6曲入りミニアルバム。うち4曲は各人のソロ曲。 アルバム Glühen 1997年12月16日発売。ファーストアルバム。「Beautiful Alone」など11曲収録。 Tanz Glühen 1998年3月21日発売。「Glühen」収録楽曲を中心に、ダンサブルにアレンジしたアルバム。 Das Ewige Dasein 1998年12月16日発売。1998年時のラストアルバム。 Die Bleibende Erinnerung 2000年11月29日発売。初期ドラマCDやアニメ1期、OVAに使われた主題歌を集めたベスト盤。 Tagesanbruch 2003年7月25日発売。ボーカルアルバム。アニメ2期の主題歌や2期ドラマCDの主題歌を収録。 ファンクラブ限定 FRIEDENSVERTRAG CD Report Vol.1 2003年2月配布。 FRIEDENSVERTRAG CD Report Vol.2 2004年3月配布。 ビデオ・DVD Glühen Tour 1998 1998年7月5日発売。 Music Clip Animation 1999年9月5日発売。後にDVDとしても2000年8月23日に発売。 Glühen〜Das Ewige Dasein 2000年5月24日発売。1998年のライブDVD。VHS2本だったもの(1999年3月21日発売)をまとめた。 LAST LIVE 03 Tagesanbruch 2004年3月25日発売。2003年のライブDVD。 書籍 VOiCE of Weiß 1998年1月15日発売。写真集。 Du Lügst 1998年2月28日発売。写真集。 ピース 1999年1月1日発売。写真集。横浜で撮影された。 ラジオ番組 Weiß kreuz KBS京都:毎週日曜日→毎週金曜日、1997年4月6日 - 1998年12月25日 TBCラジオ:毎週水曜日、1997年10月1日 - 1998年12月30日 Weiß kreuz FM AFM、FM群馬、RADIO BERRY、FM新潟、FM長野、FM石川、岐阜FM、FM三重、E-Radio、FM岡山、V-air、FM香川、FM徳島、FM愛媛、FM高知、FM佐賀、FMK、FM沖縄:毎週金曜日、2001年6月1日 - 2002年3月29日 収録CD Weiß kreuz(AM) Weiß kreuz Radio Selection 1997年11月21日発売。 Weiß kreuz Radio Selection II 1998年5月5日発売。2枚組。 Weiß kreuz Radio Selection III 1999年2月21日発売。2枚組。 Weiß kreuz FM Weiß kreuz Radio Selection IV 2001年9月26日発売。 Weiß kreuz Radio Selection V 2002年1月30日発売。 Weiß kreuz Radio Selection VI 2002年10月25日発売。 Weiß kreuz Radio Selection VII 2003年4月25日発売。 外部リンク Weiß kreuz 公式ページ Weiß kreuz Glühen 特設ページ
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The Hollow Shrine(前編) ◆C8THitgZTg 最初から出会わなかったのなら 喪うことはない。 友人を作らなければ。 仲間にならなければ。 誰かを愛さなければ。 親しくなりさえしなかったなら 喪うことはない。 最期まで出会わずにいられなかったのなら 喪うしかない。 友人を作ったから。 仲間になったから。 誰かを愛したから。 親しくなってしまったなら 喪うしかない。 ◇ ◇ ◇ 「凄いな……」 士郎は絢爛と飾られたホールを見渡して、そう呟いた。 そこは嘆息するほどに豪華な空間であった。 呆れるほどに高い天井。 目も眩むばかりの装飾の数々。 何十人、もしくはそれ以上の人間を収容しうる広さ。 全てが浮世離れしていて、ここが船の一室であることを忘れそうになってしまう。 「……悪趣味な内装ですわ。外見ばかり取り繕って、中身は空っぽ……」 相槌を打つ黒子の声はどことなく弱々しかった。 ふらつく足取りで壁沿いに歩き、ソファーに腰を下ろす。 青ざめた顔が、黒子の不調を如実に物語っている。 乗り物の揺れと加速による平衡感覚の異常―― 医学的には動揺病、もしくは加速度病と呼称される、俗に乗り物酔いと言われる症状だ。 「それにしても、なんて無茶な運転だったんでしょう……まだ頭がクラクラしますわ」 「ああ、確かにアレは凄かったな……」 ここに来るまでの間、グラハムはひたすらにジープを『操縦』し続けた。 急加速に急減速は当たり前。 他の車両が走っていないのをいいことに、車線の違いは完全に無視。 どんな不整地でも容赦なくアクセルを踏み込んでいたほどだ。 ジープの最高速度は毎時九十キロメートルから百十キロメートルにも達する。 流石に常時限界までスピードを出していたわけではないが、常識外れの走行だったのは間違いない。 「それでもあの二人は平気だったみたいだけどさ」 「あのお二方はパイロットなんでしょう? あれくらい大丈夫に決まってますわ……」 黒子は賞賛とも皮肉ともつかないことを口にして、ペットボトルを開けて少しだけ喉を潤した。 あれだけの暴走の直後だというのに、運転していたグラハムはおろかゼクスまでもが平然としていた。 尤も、二人の経歴を考えれば当然のことだと言えるだろう。 黒子には知る由も無いが、二人はそれぞれのモビルスーツ史に名を残すエースパイロットでもある。 不可能とされていたフラッグの空中変形を成し遂げ、その機動に名を冠されたグラハム。 並みのパイロットならば殺人的な加速度で命すら危ういトールギスを乗りこなしたゼクス。 どちらも常人離れした対G能力を持っている。 その点で黒子はただの人間だ。 学園都市では大能力者(レベル4)に分類されているが、耐久力は少女の域を超えはしない。 「それに比べて、わたくしときたら……」 ペットボトルを握る手に力が込められる。 肉体の丈夫さで劣っているのは深く気に病むことではない。 だが……いや、だからこそ、それ以外のところで足を引っ張ることだけは避けなければならなかった。 これは、ギャンブル船に到着してすぐのことだ。 グラハムは乗り捨て同然にジープを飛び降り、船内へと駆け込んでしまった。 利根川と真宵を手にかけた犯人が潜んでいるかもしれないのに、単独行動は危険極まりない。 ゆえに黒子は己の不調を隠して彼を追いかけようとした。 それを咎めたのは、他でもない衛宮士郎であった。 「…………」 黒子はそこから先の口論を思い出し、苦虫を噛み潰したような顔をした。 体調が悪いなら残るべきだと言い張る士郎。 単独行動をさせるわけにはいかないと反論する黒子。 自分のことながら、振り返るだけで頭が痛くなるほど低レベルな応酬であった。 冷静になって考えれば、どっちもどっちだと評するより他にない。 独断専行を許すのは確かに危険だ。 しかし空間転移すらできないコンディションで追いかけても、足手纏いになるのが関の山だろう。 そもそも下らない口論で時間を潰すこと自体が愚の骨頂だったのだ。 ゼクスが仲裁に入り、グラハムへの追従を申し出てくれなければ、タイムロスは更に拡大していたに違いない。 「気にするなよ。白井は女の子なんだから、無理はしちゃ駄目だ」 結局、グラハムとゼクスが衣達を捜索し、黒子と士郎はこの大ホールで待機しておくことになった。 待機といえば聞こえはいいが、現実は捜索からのリタイア。 自分が具合を悪くしなければ―― せめて平静さを失くしていなければ―― そんな思いが黒子の肩に圧し掛かっていた。 「あまり慰めないでくださいませ。余計と惨めになりますわ」 黒子は囁くような声で答えた。 先ほどからの会話は全て小声で交わされている。 利根川と真宵を殺した何者かがいるかもしれない以上、このホールも安全地帯ではないのだ。 少なくとも黒子が回復するまでは、静かに身を潜めておく必要がある。 「だからそんなこと言うなよ。……はい、薬」 「……ありがとうございます……ところで、これはどこから?」 士郎が手渡したのは、どこにでも売っていそうな錠剤の酔い止めだった。 都合のいいことに酔ってから服用しても効果があるタイプである。 「ゼクスがくれたんだ。俺達と会う前に調達した道具の中にあったんだってさ」 「そうだったんですの……。何から何まで、迷惑かけっ放しですわね」 ペットボトルの水で錠剤を二つ嚥下する。 実際に酔ってから飲んでも効果は控えめだろうが、飲まないよりはいくらかマシだろう。 一息つき、蓋が開いたままのペットボトルを傍らに置く。 しかしそれがまずかった。 大ホールのソファーは、一面を飾る装飾品と同様の高級品だ。 座り心地がいい分、重みが掛かった分だけ沈んで変形してしまう。 歪んだ面に置かれたペットボトルは、当然のように安定を崩し、床に中身をぶちまけた。 「あっ……」 咄嗟に容器を押さえるも、半分以上が零れてしまった。 黒子は再度溜息をつき、スカートのポケットからハンカチを取り出した。 たかが水とはいえ痕跡を残すのは望ましくない。 第三者からすれば、ここに誰かがいた証拠となってしまうのだから。 足元の水溜りをハンカチで拭うと、あっという間に水が浸み込んで使い物にならなくなった。 布が薄すぎて零れた水を吸いきれないのだ。 「これじゃ駄目ですわね。何か別のものは……」 黒子の呟きには微かな苛立ちが込められていた。 他に使えそうなものはなかったかと考えるより先に、聞き覚えのある言葉が耳に入った。 「投影、開始――(トレース・オン)」 「え――?」 それはどこで聞いた言葉だったか。 黒子が思い出すより早く、士郎は床に膝を突いて水を拭き取りはじめていた。 その手には一枚のハンドタオル。 どこから調達したのか分からないが、汚れひとつない新品だ。 「あの、衛宮さん? 似たような質問で恐縮なのですが……それはどこから?」 「えっと……これもゼクスから貰ったんだ」 説明としては筋道が通っている。 しかし士郎が僅かに言いよどんだのを、黒子は聞き逃さなかった。 「そうですか」 大して気にしていないように振舞いながらも、隠し事の理由を考える。 動機は単なる好奇心だ。 隠し事そのものを責めるつもりは一切ない。 黒子も能力のことを殆どの相手に隠している以上、士郎に文句を言える立場ではないのだから。 「……もしかして」 そこでようやく思い至る。 先ほど士郎が呟いた言葉―― アレは首輪を解析したときに聞こえた単語ではなかったか。 ――トレース・オン。 その一言が魔術を発動するキーワードになっているのだとしたら。 「衛宮さん、もしかしたらわたくしの勘違いかもしれませんけど……」 まさにその瞬間であった。 廊下へ繋がる扉の向こうから、微かな銃声が鳴り響いたのは。 「――な」 「え――」 黒子と士郎の視線が一瞬だけ交差する。 うっかりすれば聞き逃したかもしれないほど小さな音だった。 士郎は壁に立てかけてあったカリバーンを掴むと、銃声のしたほうへ駆け出していた。 「白井はそこにいてくれ!」 走り去っていく士郎の背中を、黒子はただ見送ってしまった。 あまりに急な展開に思考が追いつかない。 銃声? どこから? そこにいて? 貴方はどこへ? 縺れた思考が一本に繋がり、ようやく成すべきことを理解する。 「ちょっと! 衛宮さん!」 士郎を追って扉を押し開ける。 しかし時既に遅く、がらんとした廊下に人影はない。 どこかの岐路で曲がったのだろうか。 黒子は悔しげに、色の薄い唇を引き結んだ。 身勝手な行動を取った士郎を責めるのは容易い。 容易いが、正しいとは限らない。 あんな強行軍でギャンブル船に戻ったのは、衣とカイジの元へ迅速に駆けつけるためだ。 更に言えば、利根川と真宵の死を伝えられたからでもある。 それらは『衣とカイジが殺されてしまう前に二人と合流する』という目的に収束する。 ならば銃声を聞いて駆けつけることに何の問題があるというのか。 勿論、単独行動を取ったのは責められるべき点だが―― 「なんて――無様なんでしょう」 置き去りにしてしまうことと、置き去りにされてしまうこと。 一分一秒の違いで生死が変わりうる状況なら、悪いのはきっと後者だ。 自分が体調を崩していなければ。 あるいは、銃声が聞こえたときにすぐ動けていれば。 きっとこんなことにはならなかったに違いない。 黒子はがらんどうの廊下の向こうを見やり、静かに扉を閉めた。 どこかの誰かが言っていた。 加速度病を起こしやすい要因は、空腹、満腹、睡眠不足に物理的な圧迫感。 そして――精神的なストレス。 いつからだろうか。 こんなにも心が治まらなくなったのは。 「そんなの、分かりきってますわ……」 黒子は扉に体重を預け、ずるずると膝を曲げた。 静か過ぎる空間が固体じみた密度で圧し掛かって、黒子の胸の奥を軋ませる。 広大なホールにいるのは自分一人。 そう、どうしようもないほどに独りだから。 『あの人はもういない』という現実を、否応なしに突きつけられてしまうのだ。 「…………っ」 名前を叫ぶことすらできない。 もしもここで口にしてしまったら、抑えてきた感情を全て吐き出すまで止まらなくなる。 絶望。恐怖。孤独。喪失。不安。恐怖。後悔。慙愧。無念。 憂鬱。憎悪。空虚。諦念。憤怒。悲嘆。苦痛。怨恨。愛憎。 一度でも致命的な決壊を許してしまった堤防は、もう二度と使い物にならない。 そうなる前に穴を埋めないと、壊れた箇所から破損が広がり、溢れ尽くすまで崩れ続ける。 後に残るのは堤防を失った裸の自分だけ。 心の強い人なら、そこから新しい堤防を組み上げて立ち直ることができるだろう。 むしろ造り直すことで良い方向に転がることがあるかもしれない。 けれど黒子は、自分がそこまで強い人間だと信じることができなかった。 「…………」 ふと、思う。 これまでの自分は、この苦しみをどう耐えてきたのだろうかと。 ◇ ◇ ◇ ――彼女はゆったりとした手付きで、自動拳銃のグリップからマガジンを抜き取った。 焦るでもなく、焦らすでもなく、無難にマガジンの交換を終わらせる。 この程度は手順さえ分かれば誰でも出来ることだ。 撃ち尽くしたばかりの空弾装をデイパックへ放り込む。 赤みを帯びた瞳に正気の色は見られない。 衝動とは、感情ではない。 自身の外部から襲い掛かる暴力的認識――それを衝動と呼ぶ。 ならば彼女を突き動かすのは正しく衝動だ。 『日本人を殺せ』と強制する魔性の暴力。 彼女の内から湧き上がったのではない目的意識。 しかし、その凶行を実現するのは、他でもない彼女自身。 故に人々は彼女をこう呼ぶ。 虐殺皇女と―― ◇ ◇ ◇ 「……遅かったか」 見つけてしまったソレを前に、ゼクスは苦々しく呟いた。 二人をホールに残してグラハムを追いかけたのが五、六分前。 先行するグラハムとの時間差は一分前後といったところだった。 走れば埋まると思われた距離だったが、ゼクスは未だにグラハムとの合流を果たせていない。 この船を一時拠点にしていたグラハムと、初めてここを訪れたゼクスとでは情報量が違いすぎたのだ。 予備知識を元に動き回る相手を、土地勘のない者が捕まえるのは難しい。 いっそ自分が少女と残り、少年に捜索を任せたほうがよかったのではないか。 ゼクスは思考の片隅でそう考えながら、道なりに船内を駆け回った。 その結果、辿り着いたのがこの場所である。 「そこまで時間は経っていないようだが……」 必要最低限の情報はジープでの移動中にグラハムから聞かされている。 船に残っていたという人々については特に念入りに確かめた。 利根川幸雄。放送で名前を呼ばれた一人で、元帝愛幹部だったという中年の男。 八九寺真宵。同じく放送で名を呼ばれた、十代前半の少女。 伊藤開司。丸みのない顔付きで、頭髪を無造作に伸ばした青年。 天江衣。金色の長髪に大きな髪飾り。外見的には八九寺真宵と同年代か幼い程度。 いずれの人物とも直接出会ったことはないが、与えられた情報から、人となりの大枠は掴めたつもりだ。 それ故に確信できる。 この亡骸は伊藤開司の成れの果てであると。 無人の甲板。 船内へ通じる出入り口の傍。 陽光と船体の影との間に伊藤開司の亡骸はあった。 血だまりにうつ伏せで倒れ伏し、背中に開いた孔を晒している。 ゼクスは甲板に膝を突き、背中の銃創を検めた。 流血の様子からして、前のめりに倒れたまま動かされていないようだ。 伊藤開司に対してゼクスは特別な感情を持っていない。 だからこそ、こうして冷静に状況を検分できるのだろう。 一通り背中の創傷を観察し終えると、次は遺体を裏返して胸の傷を調べる。 銃創は様々な情報をもたらしてくれる。 ただ銃創を見るだけでも、撃たれた方向や銃の種類の見当がつく。 火薬の付着などを調べれば発砲した距離まで判別できるほどだ。 そして、伊藤開司の銃創からは以下のようなことが分かった。 胸の傷は小さく背中の傷が大きい。 これは彼が正面から胸を撃たれ、弾が背中へ貫通していったことを示している。 周囲の状況からして、犯人は船内と甲板の境界付近で発砲したようだ。 また胸の傷のサイズから、使用されたのが拳銃であると推定できる。 「やはり第三者の介入……まずいな、これは」 ゼクスの言葉には焦りと確信が込められていた。 伊藤開司の命を奪った弾丸は、心臓を水平に撃ち抜いている。 背丈の低い天江衣が発砲したにしては角度が不自然だ。 他の人物――利根川幸雄と殺しあった結果というのもありえまい。 心臓が何らかの理由で停止した場合、数秒から十数秒で脳が酸欠に陥り、死亡する。 つまり、伊藤開司が撃たれたのは早くとも放送の十数秒前。 利根川幸雄と相打ちになったと考えるには無理がある。 そして八九寺真宵に至っては両方の理由が当てはまってしまう。 この状況を説明する最適解、それが、第三者による殺害。 ゼクスはやおら立ち上がり踵を返した。 グラハムの追跡を続けるべきか、一旦ホールへ戻って、このことを二人に伝えるべきか―― 「待て、これは……」 ゼクスは踏み出しかけた足を止め、足元のそれを一瞥した。 そして再び、伊藤開司の亡骸に手をかける。 「まさかとは思うが……」 偶然の出来事という可能性は充分に考えられる。 しかし、もしこれが『明確な意図の下に成された』のなら、断じて無視するわけにはいかない。 ゼクスは発見したそれを記憶に刻み、船内へ駆け戻った。 無論、伊藤開司を殺した者もそれに気付いているかもしれない。 ゼクスは脇目もふらず、甲板へ向かう際に通った道を逆走していく。 階段へ続く角を曲がろうとしたときだった。 聞き覚えのない女の声が、ゼクスを呼び止めた。 「あの! すみません」 「……っ!」 咄嗟に振り返ると、そこにはスーツ姿の女がひとり、廊下の奥で佇んでいた。 距離は十メートル程度、或いはもう少しあるだろうか。 ゼクスは己の迂闊さに表情を険しくした。 見通しが悪い場所だったとはいえ、声をかけられるまで、女の存在を悟れなかったのだ。 第三者の殺戮を想定したばかりだというのに、有り得ざる油断である。 むしろ背後から銃殺されていないのが幸運といえるだろう。 ゼクスは周囲に意識を巡らせながら、女と対峙するように向きを変えた。 「――ああ、よかった。無視されてしまったらどうしようかと思っていました」 女はほっと胸を撫で下ろしたらしかった。 あまりに気の抜けた仕種に拍子抜けを禁じえない。 高度な教養を身につけてきたのか、行動や言葉の端々に気品が見え隠れしている。 例えるなら、雰囲気は王侯貴族のそれに近い。 少なくとも戦場慣れをしているようには感じなかった。 女は観察されていることに気付いていないのか、ゆったりとした足取りでゼクスに歩み寄ってきた。 「私はユーフェミア・リ・ブリタニアと申します。 少しお話をしたいのですが、お時間をいただけないでしょうか」 ◇ ◇ ◇ ――そして少女は涙を流す。 ああすればよかった。 こうすればよかった。 ああしなければよかった。 こうしなければよかった。 後悔が幾ら積もろうと、割れた鏡は戻らない。 時計の針は戻らない。 ◇ ◇ ◇ グラハムは独り無人の廊下を走り続けた。 船内通路に窓はなく、白色の間接照明だけが狭い路を照らしている。 しかし不気味さすら感じる静寂も、グラハムの足を鈍らせるものではない。 船室という船室を開け、物陰という物陰を覗き、ひたすらに船内を駆け回る。 「天江衣! 私だ、グラハム・エーカーだ!」 洞穴じみた薄暗さと静けさの中で、グラハムの声だけが反響する。 ギャンブル船に帰還した直後、彼は一も二もなく船内へ駆け込んだ。 その行為がどれほど危険かは自覚している。 しかし時には、無理を貫き道理をこじ開けなければならない場合もあるのだ。 かつて、民間人が勤務する軍需工場を襲った新型ガンダムを、単機で迎撃したときのように。 「聞こえたなら返事を頼む! 天江衣!」 グラハムをこうまで突き動かす動機。 それは只ならぬ焦りであった。 別行動の開始から放送までの短い間に、二人が命を落とした。 ギャンブル船で恐るべき出来事が起こったのは想像に難くない。 しかも、地獄は今も続いているのかもしれないのだ。 「……ここにもいないか」 グラハムは苦々しく言い捨て、空っぽの客室の扉を閉めた。 いくつ扉を開いても、目に映る風景はどれも同じ。 豪勢な室内灯。上等な絨毯。真新しいシーツのベッド。 代わり映えのなさに眩暈すら感じそうになる。 だが、諦めるわけにはいかない。 友達を作ることができると請け負った―― 彼女の安全を保障すると約束した―― その言葉を嘘にしてたまるものか。 「更に上階、いや――」 この一区画だけとっても数十もの客室が並んでいた。 船全体の部屋の総数に至っては、幾つになるのか見当もつかない。 それらを虱潰しに探すのはあまりにも効率が悪すぎる。 想像するのだ。 衣がどのような状況に置かれているのかを。 まず、船内の異変に気付いてすらいない場合。 これはまずありえないだろう。 利根川と真宵は衣と行動を共にしていたはずであり、放送も流れた後なのだから。 次に、異変には気付いているものの、活動が制限されている場合。 殺人者に捕らわれているか、逃げ場所が限られてしまった状況。 或いは何らかのトラブルで負傷し、身動きできない状況。 いずれにせよ最悪のケースだ。 衣の居場所を予測することなどできない。 そして、異変を察知していて尚且つ自由に活動できる場合。 これは最大の希望的観測だ。 肉体が健康で、かつ行動範囲が限定されていない状態の人間は、どこへ逃げ場を求めるのか。 例えば、確実に身を隠せる空間。 例えば、破壊されにくい頑健な守りの中。 「あるいは、一度訪れて見慣れている場所……まずはあそこだ!」 グラハムは踵を返し、脳裏に浮かんだ場所を目指して駆け出した。 天江衣が無事で、なおかつ逃走先を選べるなら、訪れたことのある場所に身を寄せるはずだ。 確率は五分か六分と踏んでいたが、闇雲に探し回るよりずっといい。 昼なお暗い廊下を走り抜け、グラハムは目的の扉を勢いよく押し開けた。 「天江ころ――――!」 その瞬間、グラハムの身体を鈍い衝撃が襲った。 一歩、二歩とたたらを踏み、廊下の壁際で踏み止まる。 驚きに目を見開き、衝突してきたそれを見下ろす。 小刻みに震える、耳のような飾り。 腰に届かんばかりの金糸の頭髪。 捜し求めていた少女が、そこにいた。 「グラハム……、えぐっ、利根川が……ひぐっ……カイジが……。 麻雀をしたのに……衣が白河夜船であったばかりに……ぐすっ……とーかぁ……」 衣はグラハムにしがみ付いたまま、混乱した思考をそのまま口に出している。 言葉に脈絡がない上に、涙声でひどく聞き取りづらい。 グラハムは軍服が濡れるのも構わず、衣の身体を抱き寄せた。 何があったのかは問い詰めない。 今はただ、衣が落ち着きを取り戻すまで待っている。 一分。 五分。 十分。 「やはり衣には……ひっく……知音を得ることなど……」 「…………」 時間が経つにつれて、嗚咽が小さくなっていく。 グラハムは噛み締めた歯が軋む音を聞いた。 この少女にどんな咎があったというのか。 苦しみもがき、悲しみに暮れなければならない理由がどこにある。 自分のように修羅として生きた者が地獄に堕ちるなら、それも宿命と受け入れられよう。 ならば、天江衣がこの生き地獄に堕ちる道理とは何なのか。 「赦せんな……」 怒りの矛先は幾らでもある。 衣を殺し合いに放り込んだ帝愛。 魔法とやらを売りつけた共謀者。 目的は見当もつかないが、私利私欲が根底にあるのは間違いあるまい。 だが、最も赦しがたいのは―― 「……何より、私自身を赦せそうにない」 「それは違うぞ、グラハム!」 衣がグラハムを見上げた。 涙やら他の液体やらで、顔中がひどいことになっている。 しかし眼差しはまっすぐにグラハムを捉えていた。 「グラハムは戻ってきてくれた……! 黯然銷魂としていた衣を……助けに来てくれた! だから……」 髪を振り乱し、グラハムの自責を否定する。 約束を蔑ろにした彼を怨思するどころか、肯定すらしているのだ。 「……その言葉、ありがたく受け取らせて頂こう」 グラハムはまるでガラス細工を扱うような慎重さで、衣の髪を撫でた。 ギャンブル船三階、会議室前。 かつて仲間達と集い、今生の別れとなったその場所で。 ◇ ◇ ◇ ――彼は死んだ。 どうしようもないほどの致命傷だ。 心臓に撃ち込まれた銃弾は、心筋に孔を穿ち、血流の中枢を潰してしまった。 胸の痛みが強過ぎて、背中が床にぶつかった衝撃すら感じない。 肉体を巡った静脈血を受け入れる右心房。 動脈血を肺から受け取って左心室へ送る左心房。 肺へ流れる静脈血が通る肺静脈。 酸素が満ちた血液を全身に届ける大動脈。 それら全てに孔が開いた。 心臓がどれだけ拍動しても、肝心の血液は溢れてしまう一方だ。 これでは絶命するより他にない。 それでも今はまだ血管を流れている血液がある。 見方を変えれば、その酸素が尽きるまでは生きていると言えるかもしれない。 しかしそれもごく僅か。 不可避の結末へ転げ落ちるこの瞬間を、死と呼ばずして何と言うのか。 最後の鼓動が動脈を駆けのぼる。 これが脳髄を通り過ぎれば、彼は終わる。 意識が消える。 記憶が消える。 肉体が潰えれば、魂までもが霧散する。 彼という人格が消えてしまう。 望みも決意も何一つ達することなく消えてしまう。 光などなく、闇さえもない、無の中へと墜ちていく。 そこではきっと、無という言葉も、墜ちていくという意味さえもないのだろう。 それでも―― ほんの数秒で終わってしまう命でも、何かできるはずだ。 小さな肩で震えていた、あの儚い少女のために。 時系列順で読む Back ぽかぽか時間 Next The Hollow Shrine(後編) 投下順で読む Back ぽかぽか時間 Next The Hollow Shrine(後編) 179 その日本人をぶち殺す 天江衣 188 The Hollow Shrine(後編) 179 その日本人をぶち殺す ユーフェミア・リ・ブリタニア 188 The Hollow Shrine(後編) 174 解明への灯 ゼクス・マーキス 188 The Hollow Shrine(後編) 174 解明への灯 グラハム・エーカー 188 The Hollow Shrine(後編) 174 解明への灯 衛宮士郎 188 The Hollow Shrine(後編) 174 解明への灯 白井黒子 188 The Hollow Shrine(後編)
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ジュラハンの大元。 オリジナルの存在。 元々は殺すの大好き血を見るの大好きのヴァイスだったが… 色々あって猫一匹殺せない平和なジュラハンに収まる。 二重人格ではない。 最近至る所でヴァイスだったりジュラハンだったり大忙し。 ヴァイス曰く、ジュラハンは俺の演技、だとか。
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【Tags Miku U tD tF F natsuP】 Original version Music Title Fate -運命の扉- Fate -The Door of Fate- (Fate -Unmei no Tobira-) Music Lyrics written, Voice edited by natsuP Music arranged by natsuP Singer 初音ミク (Hatsune Miku) Kaito, Len and Gakupo s version of the song is titled "Fate Rebirth". Click here for the Japanese Lyrics English Lyrics (translated by animeyay): The red world has been torn up, and turned into scattered pieces. By picking through the fragments, I collect nothing but void, that I m now in tears. You are no longer here. There s no longer a meaning for my existence. That voice inside my head has been calling out to me again and again. Please also take me to your place. If our encounter is an unforgivable sin, then let s fall together without a trace. No wish will be granted forever; my wish is cruelly disappearing. Please pass onto me my punishment; not knowing anything, I simple obeyed. Recalling the sensation of touch in my two hands, imprisoned in the consciousness of my sin, I can no longer break out. When the door was opened, my fate also began. Unable to escape form it, I can simply follow my destiny. Having been constrained for many years, I m now released, and led towards a blue world. Please also take me to that faraway place. I don t need anything else, so please just give me the blue freedom. Only my heart truly knows what is it capable of opening that door. Severing fate, I open the door, as I m about to obtain my future freedom. Romaji lyrics (transliterated by animeyay): kirisakareta aka no sekai barabara ni natta hahen hiroiatsumete nokoru no wa munashisa dake namida afureru koko ni mou anata wa inai ikite ru imi o motanai atama no naka de ano koe ga nando mo watashi o yonde ru douzo watashi mo sochira e tsurete itte kudasai au koto ga yurusarenai nara kono mama atokata mo naku ochite shimaitai eien ni iu koto nante nai negai wa zankoku ni kiete ku watashi ni batsu ataete kudasai nani mo shirazu shitagatte ita ryoute ni nokoru kanshoku o omoidashite tsumi no ishiki ni torawarete nukedasu koto sae mo mou dekinai tobira ga hirakareta toki kara hajimatte ta unmei nogareru koto no dekinai kono shimei ni shitagau dake nannen mo kinjirareta ima tokihanachi ao no sekai e michibikare douka watashi o achira e tsurete itte kudasai nani mo hoka ni iranai kara kono mama aoi jiyuu kudasai tobira o hirakeru no wa jibun no kokoro dake shitte ru unmei o kiri hiraite mirai no jiyuu te ni suru no [natsuP, natsu-P]
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ヴァイス〔う゛ぁいす〕 作品名:アルカナハートシリーズ 作者名:としあきA 投稿日:2010年2月11日 画像情報:640×480px サイズ:121,267 byte ジャンル:[[]] キャラ情報 このぐぬコラについて コメント 名前 コメント 登録タグ 2010年2月11日 としあきA アルカナハートシリーズ 個別う